Society 5.0にむけた進路指導
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
今日は、久々に予定が全くないOFFの日なので、塾でゆっくり読書をして過ごしています。
目次
Society 5.0にむけた進路指導
塾長仲間が読んでいた本です。
面白そうと思って、即Amazonでポチっとして、今日届きました。
西川先生は、以前、「学歴の経済学」という本で知りました。
必ずしも大卒が生涯賃金が高いわけではない。よく考えて進路を選ぶべきという内容は、私の経験とも一致し、とても共感を持てるものでした。
実際、自塾の生徒で、あえて商業高校を目指し、その良さに気づいて後輩にも進めている生徒がいますからね。
さて、この西川先生の新書「Society 5.0にむけた進路指導」薄い本なので、あっという間に読み終わりました。
内容は、特に普通科の高校の先生には辛辣な表現が並ぶ、既存の進路指導とは全く方向が真逆の指導を行うべきとのものです。
確かに、既存の学校の進路指導とは真逆ではありますが、私の考え方とはかなりの部分で合致している進路指導でもあります。
学歴モデルの崩壊と、N高に代表される通信制高校の台頭
私がよく保護者さんにお尋ねすることの一つに、「お子さんに大学に行ってもらいたいと思いますか?」と言うものがあります。
大学進学率が50%を超え、2人に1人が大学に行く時代です。ウチの子にも大学に行ってもらいたいと思うのは親心だと思います。
ましてや、ご自身が大卒であったり、逆に学歴で苦労されてきた方にとっては、「大卒」というブランドはとっても大切だと感じると思います。
もちろん、本人の意思で、上位の大学に進学し、そこでのさまざまな学びをしっかり吸収できれば、社会で成功する確率はとても高くなるでしょう。
一方、勉強が嫌いな生徒に、ムリに普通科高校に進学させ、何とか「入れる」大学を探して進学したとしても、本人のモチベーションは低いでしょうし、そこでどれだけの学びが得られるかは、厳しいものがあると想像できます。
これからの、Society5.0の時代、そして、今回のコロナによって生まれる新しい時代を生き抜くためには、「学歴」はあまり意味を持たなくなってくるでしょう。
それより、自分の得意分野や、好きな分野で自分を成長させ、その能力で社会に役立てるようにと考えたほうが、よいと思います。
中学時代に、そういったものが見つけられたとしたら、普通科にとらわれず、商業科、工業科といった専門学科のある高校への進学も検討してみるのもいいでしょう。
また、画一的な学びに疑問を感じるのであれば、N高等学校に代表されるような広域通信制高等学校への進学を視野に入れてもよいかと思います。
このコロナ禍で、高校への通学の根本の意味を問われているような気がします。
学校に行くことが制限され、オンラインなどの学びの提供がうまくいっていない高校に通う生徒にとっては、N高はとっても魅力的な高校に見えていることでしょう。
日曜日なのに勉強に来る商業高校生
日曜日で、ゆっくりできると思ってBlogを書いていたら、商業高校に通う生徒が自習に来ました。
来週からの休み明けテストに向けて頑張りたいからという理由です。
中学時代は、頑張っても真ん中ぐらいの順位だった生徒ですが、商業高校に進学して、初めてのテストで中学の時と同じように勉強して臨んだら、いきなりクラスで1位が取れました!
商業高校の学習って、普通科目は、他の普通科よりかなりゆっくりなのでついて行きやすいので、商業科目に興味が持てる生徒であれば、とっても楽しい高校生活が送れると思うんですよね。
資格試験も多いので、合格できれば、それだけ自信もつきますからね。
工科高校(工業高校)も同じく、普通科の授業が少ない反面、工業科目で実習とかが多いですから、ものつくりが大好きな生徒にとっては、座学より体を動かして学べるって楽しいと思いますよ。(私も工業高校出身なので、楽しさはよくわかっています)
画一的ではない、一人一人にあった進路指導を!
Society 5.0にむけた進路指導とは、結局、工業社会だった過去の画一的な進路指導から、どれだけ一人一人に寄り添った進路指導ができるかと言うことに尽きるかと思います。
そして、その進路指導をする際にも、過去価値観にとらわれず、普通科→大学というルート以外をどれだけ子どもたちに見せてあげられるか、提案してあげられるかが大切だと思っています。
幅広い選択肢の中で考えて、その上で普通科→大学というルートを選んだのと、それしかないと言われて選んだのでは、全然違う高校生活を歩むことになるのではないでしょうか。
自塾を卒塾していった高校生、大学生、社会人を見ていると、みんな、自分で選んだ進路なので、生き生きと過ごしてくれています。
不安があれば、すぐに相談にも来てくれますし、良いことがあったら嬉しそうに報告に来てくれます。
大人は、幅広い選択肢を提示し、子どもは、その中から進路を「自ら選ぶ」。
それが、私の考えるSociety 5.0にむけた進路指導だと思っています。
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