現中2生からは、内申が取れない生徒も上位校にチャレンジできそうです!
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
今朝の新聞に、愛知県の入試改革について、具体的な内容の答申があったとの報道がありました。
目次
現中2生対象の、愛知県公立高校入試の変更内容が明らかになってきました!
昨日行われた、2回目の「愛知県公立高校入学者選抜方法協議会議」の議事録が公開されていました。
詳細は、こちらのリンクから
Blog仲間の未来義塾の守田先生、さくら個別の國立先生に、存在を教えていただきました。
これまでは、昨年11月のこちらの記事で紹介した内容までの情報しか決まっていませんでした。
今回の追加決定の内容で一番の驚きは「 一般選抜における校内順位の決定方式」についてです。
校内順位の決定方式の変更で、内申が取れない生徒も上位校にチャレンジできそうです!
昨年までの発表内容では、
一般選抜における校内順位の決定方式については、各高等学校・学科の特色をより生かすことができるようにする。
という1文はあったものの、これまで通り、当日点重視、均等、内申重視といったパターンから選べるとというものだろうと思っていました。
しかし、今回の答申の中ではここにさらに2つのケースを追加し、5つつのパターンから、高校側が選ぶことができると書かれています。
具体的には以下のとおりです。
(1) 調査書の評定得点と学力検査合計得点による「A 」「B」の区分は、行わない。
(2) 調査書の評定得点と学力検査合計得点の比率は、現行のⅠ、Ⅱ、Ⅲの3通りの方式に、
新たに評定得点を2倍する方式及び学力検査合計得点を2倍する方式を加えて5通りとし、各高等学校があらかじめ選択する。
まず(1)について
現行、内申と当日点を上位から並べた時、どちらも定員内にいる生徒は、その時点で合格でした。(これをA区分と呼んでいました)
つまり、内申と当日点がバランス良くどちらも合格圏内に入っていることが最初の合否判定基準だったのです。
そして、A区分に入れなかった残りの受検生をB区分とし、その合否の判定に、当日点重視か、内申重視かといった高校で選んだ特色で得点を再計算し、並べ直した上で合否の判定がされていました。
これらは、わかりづらく(実際多くの学校の先生も勘違いしていましたからね)実質合否に影響が無かったとのことで、無駄な手間ということで廃止になったようです。
そして、大きな変更は(2)の5つの分類です。
Ⅰ (評定得点 90点) +(当日点 110点) =200点満点
(比率:内申45% 当日点55%)
Ⅱ {(評定得点 90点)×1.5} +(当日点 110点) =245点満点
(比率:内申55% 当日点45%)
Ⅲ (評定得点 90点) + {(当日点 110点)×1.5} =255点満点
(比率:内申35% 当日点65%)
Ⅳ {(評定得点 90点)×2.0} +(当日点 110点) =290点満点(追加)
(比率:内申62% 当日点38%)
Ⅴ (評定得点 90点) + {(当日点 110点)×2.0} =310点満点(追加)
(比率:内申29% 当日点71%)
評定得点は、内申書(通知表)にかかれている、1~5段階評価の合計(オール5なら45点、オール3なら27点)を2倍にしたものが評定得点として使われています。
つまり、評定得点の満点は、オール5(5×9教科=45点) ×2倍=90点 が満点です。
当日点は、各教科22点満点×5教科= 110点満点です。
これまでは、それら、評定得点や、当日点のどちらかを1.5倍した計算をすることを、高校側で選ぶことができました。
つまり、当日点に強い子が欲しい高校は、当日点重視で入試を行い、真面目で内申を取れる子が欲しい高校は、内申重視の入試を行うというものです。
これの幅が、1.5倍に加え、2倍も選ぶことができるようになったのが、今回の答申の大きなポイントです。
予想では、上位校ほど、当日点2倍の採点方式を選択すると思われます。
これにより、内申が足りず上位校の受験を諦めていた生徒も、当日点が取れるのであれば、合格の可能性がでてきます!
上位の公立高校を狙える実力があるのにも関わらず、内申が思うように取れない生徒にとっては、朗報ですね。
他にも、内申がなく、推薦がもらえない生徒でも特色推薦には応募できるという変更点もあります。
現行の中学の内申点制度に馴染めず、苦労してきた生徒にとっては、選択肢が増えることになります。
さらに、今小学生で、発達に凸凹があり、中学の内申が取れないからと、私立中学を目指す保護者さんにとっても、この変更は朗報になるかもしれません。
続報、そして、来年度以降の入試結果について、注目していてほしいと思います。
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