子どもの幸福度世界一の国オランダで見た「教育」と「幸せを大切にする人たち」

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

 

昨日、塾長仲間が主催したオンライン講演会に参加しました。

子どもの幸福度世界一の国オランダで見た「教育」と「幸せを大切にする人たち」

は、GWのお休みを利用して、友人の塾長さんが塾に訪ねてきてくれました!

昨日は、英検終了後、塾長仲間が主催したオンライン講演会『子どもの幸福度世界一の国オランダで見た「教育」と「幸せを大切にする人たち」』に参加しました。

 

お話をされたのは、オランダ在住の元公立高校教諭の三島さん。

 

日本の夫婦ともに公立高校で教諭しつつ子育てをしようとした時に感じた日本の教育の違和感を確認すべく、一度外から日本の教育を見てみたいと、家族でオランダに移住され、現在は、お子さんが現地の小学校に通っているそうです。

 

保護者として、また、元日本での教育者としての目線から、オランダの教育事情や幸福感について語っていただけました。

 

よく、オランダの教育事情は素晴らしいと噂レベルでは聞くけど、現地の方のお話を聞くのは始めてで、とても勉強になりました。

 

特に、オランダの教育現場で感じる「みんな違ってどうでもいい」という価値観。

 

一人ひとりが違うのは当たり前。 違う人同士を比べることの無意味さ。

 

それらを端的にあらわした言葉ですね。

 

比べるなら過去の自分だけ。

 

学びが得意で早くから能力を開花させているなら、飛び級もあるし、もう少しゆっくり学んだほうがいいと判断されたら留年もある小学校。

それを、だれも自慢とか恥ずかしいと思わない社会全体の価値観。

 

そして、自然体で学んできた先にある小学校卒業時のCITOテストという全国共通学力試験。

 

ここのテスト結果で進学先が振り分けられるとのこと。

 

日本だと、そうしたテストがあるのなら、小学生のうちから勉強して、いい点数を取れるように!って考えてしまいがちですが、オランダは違います。

 

自然体で、小学生時代を過ごし、「なぜ?」という問いを大切に、知識の詰め込みではなく、興味関心をベースに一人ひとりが比べられること無く学びが進んでいくそうです。

そうした結果としてのテストなので、この子は大学進学に向く学びができると判断されるか、この子は、専門職になるための学びのほうがあっていると判断されるかで、進路が変わっていくことに対して、「そういうもの」として、受け入れられるそうです。

 

大学進学コースに行ける子は、学びが得意で、この先大学まで学び続けることができる能力の持ち主という判断がされたの子であり、全体で25%程度の生徒しか大学進学コースへの推薦がされないそうです。

 

保護者の不安を煽って、子供に無理をさせて勉強させ、少しでも上位の学校に入れたいという圧力が大きな日本とは大違いです。

 

そして、もう一つ日本と大きく違うのが「幸福」の捉え方。

 

お金を多く稼ぐことが、成功であり、幸せだと考える人が多く、そのためには、日常を犠牲にしても仕方がないと考える人が多くいるのが日本だと思います。

オランダでは、個人の生活を一番に考え、仕事で日常を犠牲にするという考えは無いそうです。

 

そうした大人、特に先生方も、個人の幸福を追求されているので、子どもたちも一人ひとりが自分の幸福について考えているそうです。

 

こうあるべきと価値観を押し付けられがちな日本とは大きく違いますね。

 

こうした、個人でいろいろ「考える」ということができている国がオランダなんだなと。

 

自分も、方眼ノートで講座を通じて、「考えるちから」を生徒に与えているので、そうした力が大人や子どもみんなにあるオランダの現状を聞くと、自分も微力ながら、少しづつでも世の中を変えていけているのかもと思えてきました。

 

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