予想通り一昨年のレベルまでダウン! 令和6年度 愛知県公立高校入試の平均点は?
今年も例年同様この時期に公立高校入試の平均点が公開されましたね。
こちらが公開された、今年公開された平均点、および、過去の平均点の一覧です。
一気に平均点が下がりましたね!
2月の入試直後には、自分が解いてみた感覚や、生徒たちの意見をきいて4.5点平均点が下がり、一昨年並に戻ると予想しました。
合計点が4.0点ダウンと、ほぼ予想通りでした!
国語の下がり幅と、英語の上がり幅が予想以上でしたが、概ね予想通りの結果だったと思います。
来年以降はどうなるのか? 国語のテストで、マークシートでも難易度は上げられるのがよくわかったと思います。
昨年は、マークシート元年ということで、問題の難易度が変わらなければ、答え方が簡単になった分平均点は上がるだろうと予想できました。
実際4点以上あがりましたからね。
ただ、マークシート=簡単というのは違うと、いろいろなところで言われていました。
自分も、師匠の中土井先生から、「答え方が易しくなった分、難易度を上げれば、平均は簡単に下る。実際、東京や神奈川などマークシート先行自治体では、どんどん問題が難しくなっている。」というヒントをもらっていました。
実際、マークシート元年は平均点が跳ね上がりますが、翌年大きく下げ、その後は、上下する幅が少なくなっています。
教科別にみてみると・・・
国語:3点問題や、正解を3つ選んだり、文章に書かれていないものを2つ選ぶなど、解答する際に迷いやすくなりました。平均点は一気に3.6点ダウンです!
数学:明らかに難化しました。マークシート前の難易度に戻った感じです。予想通り一気に3点程度平均点が下がりましたね。
社会:昨年難化した問題傾向から大きく変わらず、資料を丁寧に読み解く能力が問われる試験となりました。ただ、昨年の過去問で慣れたのか、平均は1.5点上がりました。
理科:マイナー分野が多く解き慣れていないのと、問題文が長く、実験の設定を理解するのも難しい問題があり、予想通り1点ほどが下がりました。
英語:複数資料の読み取りなど問題傾向、難易度とも昨年とかわらず、マークシートで答えやすかったので、一気に2点程度上がりました。
これを見て、来年気をつけなければいけないのは、「英語」ですね。
実際、ウチの生徒で、英語の内申「3」の生徒が、当日は満点を取っていたぐらいなので、マークシート化された影響が一番出ている感じです。
マークシート前後で、ずっと問題形式が変わってこなかった英語ですが、来年あたりは、問題形式を変えるとか、国語のように、選択肢を選びにくくするとかの変更があるかもしれませんね
過去12年分で、各教科の満点を100点、五教科合計の満点を500点に換算してみると・・・
22点満点、合計110点満点だと、普段のテストと違うので、なかなか頭の中で比較がしにくいので、各教科の満点を100点、五教科合計の満点を500点に換算してみました。
それがこの表です。
これだと、すべての年度で数字がそろっているので、比較がしやすくなります。
(あくまで単純計算での換算です。)
わかりやすくするために、色を付けてみました。
合計点:平均点合計が270点未満 黄色
各教科:平均点 40点未満 赤色
各教科:平均点 50点未満 黄色
各教科:平均点 65点以上 青色
マークシート以前には、黄色や赤色の科目が散見されたのに対し、この2年は、濃い青色が増えていますね。
来年は、黄色になるような平均点が低くなる難しい科目が出てくると予想します。
こうやって、5教科の平均点の合計を年度別でグラフ化してみるとよくわかりますね。
見事に、毎年のように、R2年までは平均が下がり、難しくなっていたのが、コロナ禍のR3年、R4年と一気に戻ったあと、昨年のマークシートで一気に跳ね上がりました。
そして、今年は、その分もとに戻った感じです。
来年以降、どのあたりの難易度を目指して作っていくのか、しっかり推移を見守っていきたいです。
大学入試がマークシートでも難易度を上げ、大量の文書を読み、しっかり考えなければ解けなくなってきており、高校入試も同様に、大量の問題や資料をしっかり読み取り、考えて答える問題に変わっていくと思います。
生徒たちには、しっかり「考えること」の大切さを伝えていきたいと思っています!
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