愛知総合工科の進学実績がすごい! ただしカリキュラムに少し無理があるので注意が必要です。
当塾の塾長が送る入試情報です!
今日は、工業高校・商業高校から国公立大学へも進学できる!というお話です。
私自身も、工業高校から日立製作所へ就職、その後日立社内の学校~東京大学へ研究生として1年派遣頂いた経験があります。
その経験から、工業高校や商業高校で、目標を持って学ぶことの素晴らしさ、大切さを生徒たちにも伝えています。
目次
愛知総合工科の進学実績がすごい! 普通科だけにこだわると損ですよ!
今年の愛知総合工科の、進学実績になります。
国公立大学へ20名の合格者を出していますね。
しかも、その中に名古屋大学が3名も!
この内訳は、12月までの年内受験(推薦入試)で合格したのが10名でした。
(名工大6名、秋田、豊橋技科大、福井、山形、各1名)
これは、総合選抜入試によるもので、工業高校で学んだ経験をさらに大学でも深めたいという思いを、小論文や面接などを通して大学に伝えるのが中心となります。
そして、残りの10名(名大3名、名工大1名、岐阜大2名、愛知教育大学1名、宮崎大1名、長岡造形大1名、埼玉大1名)は、共通テスト経由の一般入試によるものです。
本来、大学入試(特に共通テストによる一般入試)は工業高校のカリキュラムでは無理があり、よほど個人で努力しないと難しかったのですが、愛知総合工科高校では、理工科で、共通テストを見据えたカリキュラムを学べるようになっているため、毎年2桁の国公立大学への共通テストでの合格者を出しています。
私立大への進学も、多くは一般入試によるもので、例えば、名城大学へは、推薦で8名、一般で20名の合計28名もの合格者を出しています。
ただし、カリキュラムにはかなり無理があるので注意が必要です。
こちらが、今年合格した生徒が3年間学ぶカリキュラムになります。
一番下の理工科が大学進学に特化した学科で、工業高校の単元も学びつつ、大学入試に必要な学びも行うという学科です。
ただし、愛知総合工科は、1年生では半年間は、全員同じ学科で学び、秋以降、志望の科に分かれての学びになる関係で、大学を目指す生徒であっても、1年生で履修する教科は普通科に比べて少し少なくなっています。
具体的には、高1で学ぶ受験科目は、言語文化(古典)、コミュ英Ⅰ、数Ⅰ~数Ⅱ、物理基礎、の4教科のみで、普通科で1年生で学ぶ、数A、英文法(論理表現)、化学基礎、現代国語、歴史総合などが高2や高3に持ち越されていますからね。
その分、高2になると受験科目が、物理、化学基礎、数Ⅱ~数Ⅲ、数A、数B、コミュ英Ⅱ、現代国語、公共、英文法(論理表現)と一気に9科目に増えます。
高3でも、物理、化学、数Ⅲ、数A、数B、数C、コミュ英Ⅱ、文学国語、歴史総合、英文法(論理表現)と10教科で、当たり前ですが、理系進学に特化したカリキュラムとなっています。
つまり、受験科目は、理系向けに一通り学ぶことはできるものの、理科は、物理と化学のみ、社会も、地理総合、歴史総合、公共と、普通科に比べると選べる科目はかなり制限があるという点、そして、高2、高3にかなり学ぶ量が多い点に注意が必要です。
今年名古屋大学に合格した3人も、高校の手厚いサポートに加え、合格した生徒のもともとのポテンシャルが高かったというのが正しそうです。
そのため、合格実績だけを見て選ぶのではなく、ちょっと無理のあるカリキュラムで高2,高3を過ごすのを覚悟したうえで、それでも、工業高校で学びたいという強い思いを持って選んで欲しい学校ですね。
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