中2生からの素晴らしい質問! must と have to ってどう使い分けるの?

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

 

今日は、中学2年生から素晴らしい質問を頂きました。

 

目次

先生 must と have to って何が違うの? どう使い分けるの?

中学2年生の英語では、こうした、助動詞を使った場合と、使わない場合で同じような文が作れることを2つ続けて学びます。

1つが、must と have to もう1つが will とbe going to です。

 

全く同じ意味、同じニュアンスであれば、二つの言い方のうち、どちらか一つは、廃れていくのが言葉です。

2つとも残っているのは明確に使われ方が違ったり、そもそも、同じ意味ではなかったりします。

 

must と have to どちらも、肯定文では、「~しなければならない」と習います。

なかなか、中学の授業では、その言葉の奥にあるニュアンスや、その言葉選ぶ意味のようなところまで説明してもらえません。

どちらかというと、否定文で意味が全く違うので、肯定文は、どっちも同じだけど、否定文では意味が全く違うので気をつけましょう~

って感じの説明がほとんどかなと。

 

いやいや、そんな訳ありません(笑)

mustは、助動詞です。

文字通り、動詞を助けるように、動詞とセットで使われます。

ところで、助動詞って、何を、どう助けるのでしょうか。

 

英語の助動詞は、話し手の気持ちや思いを、付け加えることができます

(大西泰斗 一億人の英文法より)

こちらに、英語の助動詞がまとまったイラストがあります。

 

全ての助動詞は、イラストのような話者の心理を表しています。

Mustなら大きな矢印で圧力を感じていますし、Willは精神力を、Canは、潜在的な能力がある心理状態を表しています。

こうした、話者の微妙な心理状態は、動詞だけでは表せないので、助動詞と組み合わせて表現されます。

 

must が持つ話し手の気持ちや思いは?

「1億人の英文法」より

mustは、この絵の通り、強い圧力を話し手が感じて、やらなきゃって時に使います。

もしくは、自分が相手に向かって強い圧力をかけて、やるべきだよと言う気持ちを表す時に使います。

一方、have to は客観的にやらなきゃいけない理由や状況があって、当然やらなきゃねって時に使います。

 

お母さんや、学校の先生がイライラしながらいう「勉強しなさい!」って言うのは、強い圧力を感じるので、まさに、” You must study! ” ですね。

 

 

一方で、” You have to study at school.  “ という時は、学校では(当たり前に)勉強しなければいけませんという意味であり、そこには圧力はなく、義務のようなニュアンスです。

 

そういった違いまで説明した上で、否定文の違いを見てみると、とっても理解がしやすくなります。

 

正直、中学校の英語のテストでは、この微妙な違いは読み取ることができないので、どちらでも正解だと思います。

ま、普通は、( )( )の空きの数で、must か have to を選べばいいと思います。

 

mustn’t と don’t have to は、全く違います!

肯定文では、圧力の有無、必然性、義務感の有無の違いしかなかった、must と have to ですが、否定文になると、全く違う意味になります。

例えば、家族で楽しく食事をしている時に、一人だけ、机の上に教科書を置いて、勉强しながら食事をしてたとすると、多分お母さんはこう言うでしょうね。 ” You mustn’t study now! ”

must にやれ~!って言う強い圧力があるので、その逆、mustn’t (must not) には、やるな~!という同じく強い圧力があります。

 

これは、ある意味否定命令文と同じニュアンスをもつので、” Don’t study now! ” と書き換えが可能ですね。

英語のワークの中にも、否定命令文(~するな!)との書き換え問題があったので、同じような意味の文に書き換えましょうとあったら、Don’t ~ と、must not ~ は書き換えできるようにしておきましょう。

 

例えば、こんな問題ですね

 

以下の文をほぼ同じ意味の文に書き換えなさい

You must not play baseball here.

(   )  play baseball here.    答え(Don’t )

 

こういった文への対応、どちらにもできるようにしておきましょう。

 

 

一方の必要性があるという意味での have to を否定すると、必要性が無いという意味になり” You don’t have to study at home.  “ (家では勉強する必要は無いよ) とやるな~!ではなく、やらなくてもいいよという意味に変わります。

 

こちらは、日本語訳で答えられるようにしておきましょう。

例えば、こんな問題です。

 

以下の文を日本語に直しなさい

You must not  use the computer.     (コンピュータを使ってはいけません)

You don’t have to use the computer. (コンピュータを使う必要はありません)

 

否定の意味が変わるのは、もともと、肯定の意味でもニュアンスが違うからなんですよね。

 

助動詞は、話し手の気持ちを伝える道具です

言葉の意味だけを丸暗記するのではなく、こうした、ニュアンスの違い、特に助動詞の表現については、発言者の思いが強く現れるので、気持ちまで考えて英語が作れるようになると、表現も豊かになりますし、相手が助動詞を使った時には、相手の思いや気持ちについてもニュアンスを感じてあげられるようになれますね。

 

他国の言語を学ぶのは、他国の文化や考え方の違いを理解するためでもあります。

 

日本語だと、助動詞って語尾が少し変化するだけですが、英語の場合は、しっかり、動詞の前に出てきて存在感もありますし、発言者の思いを伝える強い意味を持っています。

 

生徒が疑問に思った時に、サラッと説明するだけでなく、こうしたプラスアルファの情報も伝えてあげることで、より理解が深まったらいいなと思っています。

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