アメリカだけではなく、日本でも広がりつつある格差社会に気づいていますか?

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

 

SNSで格差社会についてわかりやすく説明した動画を見つけました。

目次

アメリカ社会におけるヘッドスタート(有利なスタート)とは

動画は、インストラクターが、100ドル(約1万円)を掛けたレースのルールを説明するところから始まります。

 

まず、スタートラインに一列に並んだところで、インストラクターがこう言います。

 

「これからの質問に、自分が当てはまると思った場合前に2歩進んで。 当てはまらないと思った場合はそのままそこにとどまって」と。

 

「もし、あなたの両親が離婚していないのなら、2歩進んでください。」

「もし、父親がいる家で育ったなら、2歩進んでください。」

「もし、私立教育を受けたなら、2歩進んでください。」

「もし、家庭教師をつけてもらえたなら、2歩進んでください。」

「もし、携帯電話を止められる心配をしたことがなければ、2歩進んでください。」

「もし、家族の生活費のサポートをしたことがなければ、2歩進んでください。」

「もし、スポーツ推薦以外で、大学費用を自分で払う必要がなかったなら、2歩進んでください。」

「もし、次の食事がどこから来るのかを心配したことがなかったら、2歩進んでください。」

 

多くの白人の生徒たちは、ほとんどの質問でニコニコしながら、前に2歩づつ進んで行きます。

 

一方、動けずに、複雑な表情で前に進んでいくクラスメイトを見ている生徒たち。

 

スタート位置がバラバラなこの状況が社会の縮図です。

スタート位置がバラバラになった状況で、インストラクターがこう言います。

 

 

「前にいる君たちに、後ろを振り返って見てほしい。

僕が今述べた、全ての質問は、君たち自身がやってきたこととは全く無関係だ。

君たち自身の決断や、君たち自身の実績とは、全く関係がないことだ。

だけど、この100ドル札の競争において、前方にいる人たちが有利だということは、明らかにわかるだろう。

じゃあ、後ろにいる人たちは競争する権利がないのか?いや、そうじゃない。

 

自分がどれだけ機会 を与えられてきたか、それに気づかないというのは馬鹿げていることだ。

自分がどれだけヘッドスタート(有利なスタート)をもらえてきたか、認めたくないだけだ。

でも、現実は、もらってきていたんだ。

 

だから、言い訳は通用しない。

彼らは彼らのレースを走らなければならないし、君は君のレースを走らなければならない。

だけど、誰がこの100ドル札を勝ち取ったとしても、それを、他人を理解するために有効に使わなければ、それも馬鹿げていると思わないか。

もしこれが本当にフェアなレースで、全員が一番後ろからスタートしていたとしたら、あの中にいる黒人男子たちは、君たちを一掃するに違いないだろう。

つまり、君たちは、このヘッドスタートがあるからこそ、『人生』という名の競争に勝てる可能性がある、それが現実だ。

これが『人生』の縮図なんだよ、みんな」

 

そして、このバラバラのスタートラインの状態からレースは行われます。

 

 

そして、レース後、全員が手をつないでこのレースについて振り返ります。

「今回のレースから、もし何も学ばなかったとしたらそいつは馬鹿だ。」

 

動画はこちらです。

 

日本は、子どもの約7人に1人が貧困という現実があります。

動画をみて、これ、日本でやっても、こうした差がつくんじゃないのかなと感じた方もお見えになると思います。

 

一人親の生徒、私立中学の存在を知らない生徒、塾に行けない生徒、携帯のパケット代が心配な生徒、家族のためにバイトする生徒、奨学金という名の借金を背負って大学に行く生徒、

給食が無いとひもじい思いをする生徒・・・

 

逆に、これらを全く心配したことがない生徒。

 

 

ただ、移民国家であるアメリカと違って、日本は見た目では、こうしたハンディを背負っていることに気づけません。

 

 

実は、17歳以下の子供の相対的貧困率は、日本はOECD34か国中10位で、子どもの約7人に1人が貧困というデータがあります。

 

ちなみに、相対的貧困とは、その国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態を指します。

具体的には、世帯の所得が、その国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない状態のことです。

OECDの基準によると、日本の相対的貧困の等価可処分所得は122万円以下、4人世帯で約250万円以下(2015年時点)です。

 

こうした、相対的貧困の状態に陥ると、社会で多くの人が享受している「標準的な生活」を送ることができません。

例えば、以下のようなケースがあります。

・親が病気のために家事をしなければいけない子ども
・食費を切り詰めるために、母親が十分に食事をとっていないという子ども
・金銭的な理由で大学進学を断念する子ども
・家計を支えるため、毎日のようにアルバイトをしている子ども

 

そう、先ほどのビデオで一歩も前に進めなかった生徒たちと同じ状況だったりします。

 

こうした子供たちの存在に気づき、自分が恵まれていることを自覚し、できる範囲でサポートすること、自分のことだけを考えて行動する利己主義に陥ることなく、人のために動けるようになってもらいたいと思います。

そうやって助け合っていける世の中になるように、できる範囲で行動して欲しいと思っています。

 

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