高校生の一番の難所「物理」 でも、こんな楽しい実験ならOK!
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
今日は、高校生の多くが苦手とする物理のお話です。
目次
高校生の多くが苦手とする教科「物理」 でも、こんな楽しい実験ならOK!
高校生の多くが苦手とする教科「物理」
Youtubeにこんな実験動画がありました。
パルクール(走る・跳ぶ・登るといった移動に重点を置く動作を通じて、心身を鍛えるスポーツ)に夢中担っている学生たちに、こんな問題が出されます。
天井から吊るしたスイカに照準をあわせ、地上からゴルフボールを発射すると同時にスイカを落とした場合、どのくらいの速度ならスイカに当たるだろうか?
学生たちが思い思いに解答していましたね。
A:時速53キロ B:時速72キロ C:時速63キロ D:時速108キロ
さて、どれが正解でしょうか?
実はこの実験、物理を学び始めた1学期中間テストのラスボスに近い問題で、モンキーハンティングと呼ばれる物理の運動です。
高校に寄っては、斜めの運動(斜方投射)まで行かないところがあるくらいなのに、この問題では、斜方投射運動と自由落下運動の合せ技ということで、難易度が高めの問題です。
動画を最後まで見てもらえば正解がわかるのですが、実は、この問題、解答されたすべての速度でスイカに当たります(笑)
このあたりが、直感と反する答えが多い、物理の面白いところですね。
なぜ、高1で物理基礎を習うのだろうか? 高2で習うほうが、理解しやすいと思うのだが・・・
多くの高校生が、物理が苦手になったり嫌いになったりする理由の一つに、公式が多いというものがあります。
しかも、数学でまだ習う前に、三角比(sinθ、 cosθ、 tanθ)を使うので、余計にわからない生徒が多くなるのだと思います。
なぜか、多くの普通科では、高校1年生で物理基礎、高校2年生で化学基礎という習い方をしますね。
(近隣の公立高校、日進西高や、天白高校、名東高校などは、全てこのパターンです)
ただ、今年の高2生に、一人、名古屋市内の私立高校に通う生徒がいますが、彼の高校では、逆に、高校1年生で化学基礎、高校2年生で物理基礎という習い方です。
このパターンだと、高1の間に、数学で三角比(sinθ、 cosθ、 tanθ)や、二次関数をしっかり習いますし、高2になって、数Bでベクトルも既に習っているので、物理で出てくる公式の意味が数学的にしっかりと理解できるようになっています。
(理想は、微分積分まで理解していると、距離、速度、加速度が、積分 ↔ 微分 の関係になっていることにを理解できるのでいいのですが・・・)
先日も、どこかの政治家が国会で、《三角関数よりも金融経済を学ぶべきではないか》と発言し物議を醸し出していましたが、こうした発言も、数学で三角比を学んだ後、物理でそれが活かされていると気づくことで、”なるほど~”と思える人が増えるのではと思います。
少なくとも、ウチの高2生は、数学で学んだことが物理という別の分野でガンガン活用されていることを知って、ホント数学って大切なんだなと実感していましたからね。
逆に、高1で物理を学ぶ近隣の公立高校生たちは、三角比(sinθ、 cosθ、 tanθ)ベクトルの概念などの理解が不足しているので、質問に対して追加で教える内容が多くなり、ホント理解するまで苦労していましたからね。
さらに昨日も指摘しましたが、物理の問題を解くのに、電卓ではなく筆算というのもいい加減勘弁して欲しいと思います。
立式できることに意味があるはずなのに、計算ができるかどうかで、点数が決まることも多いですからね。
(高校では部分点があるのでまだ助かっていますが・・・)
このあたりも、なぜこのタイミングで習うのか、事情をご存じの方、教えていただけると嬉しいです。
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