なぜ子どもたちは「学ぶ力」を失ってしまうのか? ~学力喪失~
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
今井先生の新書を購入しました。
なぜ子どもたちは「学ぶ力」を失ってしまうのか? ~学力喪失~
今井むつみ先生の新書が届きました。
「学力喪失」~認知科学による回復への道筋~ です。
後ろの帯に本書の「はじめに」から印象的な部分が抜粋されていました。
確かに、幼児はいろいろなものを触って使い方を「勝手に」覚えていくし、言葉もいつのまにか覚えて、使いこなし始めますね。
この、幼児がもっている「学ぶ力」が学校に入る頃からどんどん失われていると筆者は言います。
それは、ある意味大人や学校の先生が、社会全体が持っている「学び」や「知識」についての誤認識が原因だと。
その誤認識の大きなものが、「教えること」だと筆者は言います。
算数文章題が解けない問題が何十年もずっと解決されないままになっているのは、このような解き方の方略の分析に終始し、子どもに大人が分析した「正しい(最も良い)解き方」を教え、覚えさせようとしてきたことが大きな原因として存在しているからなのである。
そして、知識の伝達についても、
「死んだ知識」を「生きた知識」に変えること。最終的には達人のように、必要な時に取り出せて「使える」知識、さらにそれを組み合わせ、拡張させることで新たな知識を自分で創造できるように子どもを教育する。それこそが教育者の仕事なのである。
そう、知識を教え込み、暗記することを強制し、解き方を教え、正しい解き方ができるまで何度もやらせる。といった教育では、子どもの「学ぶ力」はどんどん失われていくのだという。
例えば、分数って子どもたちにとって理解しづらい概念の一つだったりします。
特に最近は、ケーキやようかんなどを子どもたちで切って分け合うという経験が少なく、分数を体で理解する機会が少なくなっているように思います。
そうした子どもたちは、分数の概念をなかなか真に理解することが難しく、要領よく計算方法だけ覚えてその場をやり過ごしていたりします。
そんな子どもたちが、この記事にあるように、分数パズルでの遊びを通じて初めて通分の概念を理解できたのも、この本に書かれている通りだなと納得できます。
学校だと、クラスに40人近くいて、なかなかその子のつまづきの本当の理由がわからなかったりしますが、ウチのような小さな塾であれば、生徒がみずから学び直す機会を作ることができます。
今後も、「学ぶ力」を失った子どもたちに、みずから学び直して理解する機会をどんどん作ってあげたいと思います!
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