【令和9年度 愛知県公立高校入試】公立希望者が2,940人も減ったのに定員削減は840人! 高校の人気も二極化しています!

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

愛知県教育委員会から、令和9年度(2027年度)の公立高校入試の募集定員が発表されました!

先日発表された第1回進路希望調査では、公立高校を希望する生徒が、なんと昨年より2,940人も減少していました。

これだけ公立高校の希望者が減っているのだから、今年は相当な定員削減になるのでは?と思っていたのですが……

実際に発表された全日制公立高校の募集定員は、昨年から840人の削減にとどまりました。

しかも学校別に見ていくと、昨年定員割れした高校が減員される一方で、定員割れしていない高校まで減員されています。

さらに、希望者が集中する高校と、定員を満たせない高校の差も大きくなっているんですよね。

今日は、進路希望調査と募集定員の両方のデータから、今年の愛知県公立高校入試について考えてみたいと思います。

目次

公立高校希望者が2,940人減! 私立高校は1,727人増!

まずは、先日発表された令和8年度第1回進路希望調査の結果から。

※令和8年度調査は、2027年3月に中学校を卒業し、令和9年度入試を受ける生徒が対象です。

項目昨年度今年度増減
中学卒業見込者69,349人69,077人−272人
公立高校希望46,986人44,046人−2,940人
私立高校希望13,708人15,435人+1,727人
通信制高校希望2,230人2,356人+126人

公立高校の希望者数は、昨年と比べて約6.3%減少しました。

一方、私立高校の希望者は約12.6%増加しています。

卒業見込者そのものは272人しか減っていませんから、単純に子どもの数が減ったことで説明できる数字ではありません。

公立高校から私立高校へ、進路希望の流れが大きく変わっていることがわかります。

6年間で見ると、もっと大きな変化が!

令和3年度からの希望率を比較すると、次のようになります。

年度公立希望率私立希望率通信制希望率
R370.7%18.4%2.0%
R469.7%18.3%2.5%
R570.4%17.3%2.8%
R669.6%17.6%3.3%
R767.8%19.8%3.2%
R863.8%22.3%3.4%

6年間で公立希望率は6.9ポイントも低下しました。

逆に私立高校や通信制高校を希望する割合は増えています。

過去6年間の推移をグラフにまとめると、一目瞭然ですね!

昨年のブログでも私立高校の人気が高まっていることを紹介しましたが、その流れが今年はさらに加速した形ですね。

私立高校の実質無償化の影響が、進路選択に大きく影響していると言えるでしょう。

もちろん、学校の教育内容や進学実績、通学のしやすさなど、選択の理由はさまざまだと思います。

ただ、以前に比べて、公立高校だけにこだわらず進路を選ぶご家庭が増えているのは確かでしょう。

公立希望者が2,940人減ったのに、定員削減は840人だけ?

では、今回の本題である募集定員です。

令和9年度の愛知県公立高校入試では、全日制全体で840人の募集定員が削減されました。

これは21校で減員、1校で増員した結果です。

希望者は2,940人減少しているのに、定員は840人しか減っていない。

単純に差し引くと、2,100人もの開きがあります。

もちろん、9月の進路希望調査と実際の入試志願者数は異なるので、この2,100人がそのまま定員割れになるわけではありません。

ただ、昨年の入試を思い出すと、この数字は気になるところです。

令和9年度の募集定員が増減した高校一覧

それでは、実際にどの高校で募集定員が変更されたのでしょうか?

今年の発表では、全日制高校で21校が減員、1校が増員となりました。

昨年度と今年度の募集定員を比較した一覧がこちらです。

高校名学科R8年度定員R9年度定員増減
惟信普通240人200人−40人
名古屋南普通360人320人−40人
瀬戸西普通280人240人−40人
春日井西普通280人240人−40人
小牧普通280人240人−40人
一宮北普通200人160人−40人
一宮南普通320人280人−40人
犬山普通200人160人−40人
津島東普通240人200人−40人
稲沢緑風館普通120人80人−40人
半田東普通240人200人−40人
常滑普通200人160人−40人
衣台普通200人160人−40人
豊田南普通360人320人−40人
岩津普通120人80人−40人
幸田普通240人200人−40人
吉良普通160人120人−40人
市立緑普通320人280人−40人
市立山田普通320人280人−40人
市立名古屋商業オフィスビジネス160人120人−40人
中川青和キャリアビジネス240人160人−80人
豊丘普通160人200人+40人
全体の増減−840人

※市立名古屋商業高校は、学校全体の一括募集定員が280人から240人に減少します。

こうして一覧にしてみると、ほとんどの高校が1クラス相当の40人減員となっていることがわかります。

中川青和高校だけは80人の減員、つまり2クラス相当の削減です。

一方、唯一増員されたのが豊丘高校の普通科。160人から200人へと40人増員されています。

21校で880人の減員、1校で40人の増員。差し引き840人の削減という結果です。

では、これらの定員削減は、昨年の定員割れとどのような関係があるのでしょうか?

今年の春は、3,265人もの定員割れが発生!

令和8年度の公立高校入試では、一般選抜の合格発表後、77校1校舎・110学科で第2次募集が実施されました。

その募集人数(定員割れの人数)は、なんと3,265人!

前年の2,376人から889人も増えています。

そして今年9月の進路希望調査では、さらに公立希望者が2,940人減少。

それに対して定員削減が840人にとどまるということは、来春も相当数の高校で定員割れが発生する可能性があると考えています。

もちろん、実際の結果は今後の志望変更や私立高校との併願状況によって変わってきます。

昨年定員割れした高校は、どれくらい減員された?

今回の定員削減を学校別に調べてみると、興味深いことがわかりました。

昨年定員割れした高校のうち、次のような高校が減員されています。

高校名今春の欠員数来春の減員数
中川青和(キャリアビジネス)66人−80人
稲沢緑風館(普通)84人−40人
吉良(普通)87人−40人
半田東(普通)72人−40人
常滑(普通)63人−40人
津島東(普通)60人−40人
犬山(普通)59人−40人
春日井西(普通)43人−40人
瀬戸西(普通)33人−40人
惟信(普通)25人−40人

このほか、小牧、一宮北、衣台、豊田南、岩津、幸田も減員されています。

※欠員数は、令和8年度一般選抜後の第2次選抜募集人数です。

一方で、昨年94人の欠員があった守山高校や、81人の欠員があった春日井東高校などは定員が据え置かれています。

また、日進高校は15人、東郷高校は30人の欠員がありましたが、こちらも据え置きです。

つまり、定員割れした人数の多い高校から、機械的に定員を減らしているわけではないということなんですね。

定員割れしていないのに、定員を減らす高校も!

逆に、今年の春に定員割れしていないにもかかわらず、来春の定員が削減される高校もあります。

高校名今年の定員来春の定員増減
名古屋南360人320人−40人
一宮南320人280人−40人
市立緑320人280人−40人
市立山田320人280人−40人
市立名古屋商業280人240人−40人

特に驚いたのが、名古屋南高校と市立山田高校です。

この2校は、実は昨年の定員発表では増員された高校だったんです。

高校名R7年度R8年度R9年度
名古屋南320人360人320人
市立山田280人320人280人

昨年40人増やした定員を、今年はそのまま40人減らして元に戻しているんですよね。

昨年増員されたときには、志願倍率などを見ながら人気校の定員を増やす方向なのかな?と思いましたが、わずか1年で元に戻ることになりました。

募集定員の決定には、学校単独の人気だけでなく、地域全体の中学卒業者数や公立高校の募集枠の配分なども関係しているのでしょう。

公立高校の人気は、ますます二極化している!

公立高校全体の希望者が減っているからといって、すべての高校の倍率が下がっているわけではありません。

今回の9月の進路希望調査では、かなり大きな差が出ています。

例えば、新しい募集定員で希望倍率を計算すると、

高校名第1・第2希望合計新定員希望試算倍率
名古屋南970人320人3.03倍
市立山田728人280人2.60倍
小牧632人240人2.63倍
一宮南584人280人2.09倍
中川青和165人160人1.03倍
吉良132人120人1.10倍

※希望試算倍率=第1希望者数+第2希望者数を新定員で割った値。

このように、同じ40人の減員でも、希望者が集中している学校と、定員に近い人数しか集まっていない学校では状況が大きく異なります。

また、定員削減によって計算上の倍率が上がることもあります。

ですから、倍率が上昇したから人気が高まったとは限らない点にも注意が必要です。

公立高校全体の希望者数は減少している一方で、特定の高校に希望者が集中する傾向があり、学校ごとの人気の二極化が進んでいるように感じます。

ただし、今の倍率に振り回される必要はありません!

ここまで、公立希望者数の減少や募集定員の変更、学校ごとの倍率について紹介してきました。

こうした情報を見ると、

「志望校の定員が40人も減ってしまった!」

「倍率が3倍を超えている!」

「定員割れしそうだから、あちらの高校のほうが入りやすいのでは?」

と、不安になってしまうかもしれません。

でも、私は毎年この時期に、生徒たちに同じことを伝えています。

今の時期の倍率に、一喜一憂する必要はありません!

9月の進路希望調査は、まだ受験する学校が確定していない段階の数字です。

この先、模試や実力テスト、2学期の成績などを受けて、志望校を変更する生徒も出てきます。

第2回調査、実際の出願、志願変更と進むにつれて、倍率は大きく変わることもあります。

そして何より大切なのは、倍率を見て合格できそうな高校を探すことではなく、自分が行きたい高校に合格できる学力を身につけることです。

倍率が低くても、合格に必要な学力が身についていなければ安心できません。

逆に倍率が高くても、合格に必要な学力をしっかり身につけていれば、必要以上に恐れることはないでしょう。

志望校を決める際には、もちろん内申点や模試の結果を踏まえた現実的な判断も必要です。

ただ、まだこれから学力を伸ばせるこの時期に、数字だけを見て自分の可能性を狭めてしまうのは、もったいないと思うんですよね。

目標は、倍率の低い高校を見つけることではなく、自分の志望校に合格すること。

そのために、今の自分には何が足りないのか。

どの教科を、どの単元から勉強する必要があるのか。

残された時間で、何を優先して取り組むのか。

そうしたことを自分で考え、行動できるようになることが、何より大切だと思っています。

中学3年生の皆さん、定員や倍率の増減に振り回されず、志望校への合格に向けて、目の前の勉強に集中していきましょう!

中学1・2年生の皆さんへ。高校受験の準備は今から始められます!

今回のように、入試制度や募集定員、志望者数は毎年変化します。

ただ、どのように入試環境が変わっても、変わらないものがあります。

それは、自分で考え、自分で学び、必要な行動を選べる力です。

セルモ日進西小学校前教室では、生徒が自分の学習課題を理解し、何を勉強するかを自分で決める、自立学習を大切にしています。

わからないことは相談しながら、自分のペースで学習を進める。

そして方眼ノートを使い、事実を整理し、なぜそうなったのかを考え、次の行動につなげていく。

こうした学び方を中学1・2年生のうちから身につけておけば、高校受験を迎えたときにも、自分で考えて学習に取り組めるようになります。

セルモ日進西小学校前教室では、中学1・2年生の新規生徒を募集しています!

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高校受験はもちろん、その先の高校生活、大学進学、社会に出てからも役立つ学び方を、一緒に身につけていきましょう。

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この記事を書いた人

方眼ノートトレーナーとして、未来を切り拓く武器「考える力」を子どもたちへ手渡しています。
工業高校卒~日立製作所~東大(研究員)~マイクロソフト~塾長 「夢を叶える勉強法」を実践中
愛知県日進市の日進西中、日進中、日進東中向けの、ICTを活用した自立学習塾です。
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