「選手を動かすより、選手が動き出すチームへ」工藤新監督の初訓示に、自立学習の本質を見た

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
中日ドラゴンズに工藤公康新監督が就任しましたね。
工藤新監督が選手たちに向けて語った初訓示を見て、思わず引き込まれてしまいました。
特に印象に残ったのが、こんな言葉です。
「自分はこうなりたい、こうしたいと夢を語ってください」
そして、
「監督って偉くないんでね」
監督が選手を引っ張り、指示に従わせるのではなく、まず一人ひとりがどうなりたいのかを知る。
そして、その実現のために監督やコーチが存在する。
これは、私がセルモで大切にしている自立学習の考え方と、驚くほど重なります。
「やらされる」から「自分でやる」へ
工藤監督は、自分の目標が明確でなければ「やらされる練習」になってしまうと語っています。
これは勉強でもまったく同じです。
先生や親に言われたから勉強するのと、自分で必要だと考えて勉強するのとでは、取り組む姿勢が大きく違います。
セルモで私が最初にかける言葉は、たいてい「今日は何からやるの?」です。
自分で考え、自分で決めて、まずやってみる。
その経験の積み重ねが、自立学習につながると考えています。
自己実現から有能感へ
CBCの若狭敬一アナウンサーが、この工藤監督の指導哲学について、とても興味深い解説をされていました。
人は「なりたい自分」に向かって努力し、成長を実感することで、「自分にもできる」という有能感を得る。
そして、その自信が、やがてチームや周囲の人の役に立ちたいという気持ちにもつながっていく。
これは、フォロワーシップという考え方にも通じます。
リーダーがすべてを指示するのではなく、一人ひとりが自分の役割を考え、主体的に動く組織をつくるという考え方です。
教えすぎない勇気
もちろん、子どもに任せることと、放任することは違います。
私が実践している「放牧メソッド」も、何もしない指導ではありません。
一人ひとりをよく見て、必要なときには声をかけ、困ったときには一緒に考える。
ただし、本人が考え、決める機会を大人が奪わないようにする。
工藤監督の「みんな能力あるんだよ。自分で自分のこと否定しないようにね」という言葉にも、深く共感しました。
指導者の仕事は、相手を思いどおりに動かすことではなく、本人が自分の可能性に気づき、自ら動き出せるようにすること。
野球も勉強も、目指すところは同じなのかもしれません。
セルモが育てたいのは、先生がいなければ勉強できない子ではなく、自分で考え、自分の意志で学び続けられる子どもたちです。
自分で学ぶ力を、ここで。