中学の技術の授業でプログラミング! ただ、課題はかなりムチャ振りでした・・・
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
中3生から、プログラミングの質問がありました。
中学の技術の授業でプログラミング! ただ、課題はかなりムチャ振りでした・・・
「Scratchで、円の中に五角形と星の書き方を考えてくるように」というのが生徒が言われた課題だそうです。
こんな図形でしょうね。
ただし、この図形を、中学生の知識だけを使ってScratchのプログラミングで描画するのは、ほぼ無理だと思います。
五角形、星をバラバラに書くのは、簡単ですし、数学+プログラミングの例としてもよく使われています。
ちょうど中学2年生の数学で、多角形の内角の和や、正多角形の1つの外角や、内角の大きさ、あと、星型の角度の求め方なども習っているからです。
中学までの知識で、五角形や、星型の内角の大きさはわかるので、これを使って、適当な辺の長さの正五角形や、星型は簡単にプログラミングでかけますね。
ただし、正五角形と星型が、ちょうど重なるように作図しようとすると、Scratchでプログラミングしようとすると、辺の長さを計算してぴったり重なるようにする必要があります。
この辺の長さを計算するには、高校の三角比の知識、特に「余弦定理」と言われる公式が必要になります。
余弦定理を使って、半径100の大きさの円に内接する正五角形の1辺の長さと、この正五角形にピッタリ重なる星型の1辺の長さを計算すると
半径100の大きさの円に内接する、正五角形の1辺の長さ=117.56
半径100の大きさの円に内接する星型の1辺=190.21
となり、この長さを使うと、正五角形にピッタリ重なる星型が簡単にかけます。
あとは、この図形の中心から半径100の円を描けばいいのですが、残念ながらScratchには、「円を書く」というコマンドがないので、プログラミングで擬似的に円を書くしかありません。
そこで、正360角形を書くことにします。
ここでも、半径100の円に内接する正360角形の1辺の長さを余弦定理で求めます。
半径100の大きさの円に内接する、正360角形の1辺の長さ=1.745
これを使って、1度づつ変えながら360回進むと、ほぼ円に見える正360角形が作図できます。
プログラミングはこんな感じですね
辺の長ささえわかれば、プログラミングは簡単です。
ところで、技術の先生は、高校の数学の知識が必要なの、気づいていたのかな?
連休明けに生徒にどうだったか、答えを確認してもらおうと思います。
無料体験授業で、試してみませんか?
お子さんの主体性を育みながら、高い学力が身につくセルモのパソコン個別学習を無料で体験していただくことができます。
- パソコン学習ってどんなの?
- パソコン学習を、ウチの子はやりたがるかしら?
- パソコン学習の効果は?
どうぞ、体験授業でお確かめください。