高校受験という、現代における通過儀礼

進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

 

今日も、塾長の学びについてお話させていただきます。

こどもたちに、学ぶことの楽しさ、大切さを伝えていくためにも、自分が率先して学び続けないといけないと常々考えています。

昨日の中土井先生セミナーの中にあった、印象的な言葉をご紹介させていただきます。

 

高校受験は、現代における通過儀礼

バンジージャンプの起源は、バヌアツ共和国で行われていた成人式の通過儀礼でした。

村長らから、おとなになることの怖さ、責任などを伝えられた後、儀式として、バンジージャンプを行います。

子供の頃の自分と別れ、大人の自分に生まれ変わるに、まさに死と再生の儀式です。

 

日本でも、元服という通過儀礼が長く行われていました。

子供として養われていた身分から独立し、一人の大人として、生きていくことを宣言する儀式です。

 

これらには、ある種の親離れの意味も込められています。

親の庇護から独立し、みずからの意志で生きていくことになります。

 

中土井先生のお話では、現代の日本における大人になるための通過儀礼が、「高校受験」です。

 

多くの生徒は、その地域に住んでいるからと、地元の小学校、中学校に通いますが、高校からは、みずから選んで、高校受験という関門を突破して高校生になります。

 

子どもたちは、この受験を通して、ある意味親離れを経験し、大人への第一歩を歩み始めます。

 

先日のBlogで紹介した、男の子のお母さんの悩みに多いのが、「いつまでこどものままでいるのだろう?」というものです。

実際は、子どもたちの多くは、この高校受験を意識し始めると、一気に大人びています。

志望校を選びで悩み、自分の学力と、志望校とのギャップに悩み、将来の自分の姿に悩み・・・と、多くの悩みがこどもを大人にしていきます。

そして、過去と真剣に向き合い、未来に歩み始めると決意すると、子どもたちの目つきがかわり、本気の勉強を始めてくれます。

 

先日のこの中3生の英語の勉強の例は、まさに、目つきが変わってからの実例の一つです。

 

こう考えると、たしかに、高校受験を通して、子どもたちが大人に変わっていくんだなと実感できます。

 

この大人への成長の機会を上手に利用して、自立した大人へ生まれ変わってもらえるよう、これからも指導していきたいと思います。

 

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