新しい高校入試の詳細が次々と明らかに! 面接は殆どの高校で無くなり、上位校では当日点重視に!
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
今日記者会見で、今年の公立高校入試について、具体的な内容発表がありました。
目次
新しい高校入試の詳細が次々と明らかに! 面接は殆どの高校で無くなり、上位校では当日点重視に!
今日愛知県から発表された、今年の公立高校入試の詳細情報が、HPでも公開されていました。
詳細は以下のリンクからどうぞ(愛知県のHPのリンクです)
令和5年度一般選抜の面接実施の有無及び校内順位の決定方式 [PDFファイル/1.16MB]
令和5年度特色選抜を実施する高等学校・学科及び入学検査の内容 [PDFファイル/324KB]
Blog仲間のさくら個別の國立先生に、存在を教えていただきました。
これまでは、こちらのパンフレットの内容までの情報しか決まっていませんでした。
パンフレット「令和5(2023)年度入試から公立高校の入試制度(全日制課程)が変わります!」 [PDFファイル/1.61MB]
今回の発表で予想はしていたものの、予想以上に面接をしない学校が多いなと言う印象です。
面接は、尾張地区では88%で実施しません。わずか12%の高校のみが面接を行います。
昨年までの発表内容では、面接を実施するかどうかは各高校で判断するとなっており、どの高校が面接するかどうかは、別途開示するとなっていました。
事前の予想では、普通科はほとんど面接はやらないだろうが、工業・商業といった専門学科は面接を続けるだろうなと思っていました。
しかし、今日の発表を確認したところ、なんと、尾張地区では88%の高校で面接を実施しないこととなりました。
工業・商業でも実施しない高校が多かったですね。
この地区だと、面接を実施するのは、日進高校のみになりましたね。
もちろん、推薦入試は面接がしっかりあります。というか、面接しかありません。
しかし、一般入試ではほぼ面接がない状況になりました。
面接が形骸化している中、その練習に時間を取られるのはもったいないと思っていたので、良い決断だったと思います。
内申と当日点のバランスが上位校で改善されましたが・・・
一般選抜における校内順位の決定方式については、これまでの3つに、より幅の広がった2つを加え、5つつのパターンから、高校側が選ぶことができるようになりました。
具体的には以下のとおりです。
(1) 調査書の評定得点と学力検査合計得点による「A 」「B」の区分は、行わない。
(2) 調査書の評定得点と学力検査合計得点の比率は、現行のⅠ、Ⅱ、Ⅲの3通りの方式に、
新たに評定得点を2倍する方式及び学力検査合計得点を2倍する方式を加えて5通りとし、各高等学校があらかじめ選択する。
わかにくいのは、評定(内申)が2倍の90点をベースになっている点ですね。
例えば、内申が28と30の生徒では、内申は2点差ですが、2倍が得点に加算されるので、結果4点のハンディがあることになります。
この内申が2点違うことによる4点のハンディを当日点でカバーしようとしたとき、これまでは、中位校(分類Ⅰ)では、当日点で4点多く得点を取る必要がありました。
これが、上位校(分類Ⅲ)では当日点が1.5倍されるので、当日点は、3点多くとれば逆転できました。
とはいえ、内申の得点が2点違うとき、当日点で3点多く取らなければいけないというのは、上位校になればなるほど厳しいものがありました。
今回、追加された分類ⅣとⅤ(それぞれ、内申、当日点を2倍)、特に上位で採用された分類Ⅴでは、内申2点差のハンディを埋めるのに、当日点も2点差をつければ良くなります。
ただ、これをもって、上位校に、内申が悪くても挑戦できると考えるのは早計だと思います。
内申点の差を当日点で埋めるというのは、上位校になればなるほど厳しくなります。
なぜならば、上位校ほど合格者の当日点の上下の差が少なく、逆転が難しくなるからです。
このあたりの学校だと、名東、昭和、天白あたりであれば、内申点が2~3点足りない状態でも、当日点をしっかり取れる自信があれば逆転可能ですし、今回の変更でその可能性が高まったといえますが、その上の、旭丘、菊里、向陽、瑞陵といった上位校では、現状と同程度の厳しさだと思ったほうがいいと思いますね。
さらに、入試日程の前倒しで、2学期の内申が、私立だけでなく公立でも使われるようになることから、さらに内申が取りづらくなることが予想されます。
加えて、1学期の成績も加味して2学期の内申がつけられることからも、1学期の定期テストから入試が始まっているという自覚が必要となりますね。
受験生の皆さん、GWで気持ちを緩ませるのではなく、学校のワークなど、前倒しで取り組めるものはどんどん進めて、1学期の定期テストに準備万端で望めるようにしておきましょう!
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