立命館大学の総合型選抜、一次選考に合格!「考える力」を育てた方眼ノートでの学び

日進市で、生徒が自分で考え、自分で学ぶ力を育てる学習塾、セルモ日進西小学校前教室の塾長、西尾です。
今日は、とてもうれしい報告です!
当教室で学んできた高校生が、立命館大学 政策科学部の2027年度AO選抜入学試験「UNITE Program(数学〈統計〉方式)」の第1次選考に合格しました!

もちろん、これで合格が決まったわけではありません。これから第2次選考が控えています。
それでも、彼女がこれまで積み重ねてきた学びが、大学への道を開く第一歩となったことを、本当にうれしく思っています。
というのも、今回の挑戦は、単に大学入試のために志望理由書を書いたり、面接の練習をしたりすることから始まったわけではないからです。
社会の問題に興味を持ち、自分で調べ、考え、疑問を見つけ、また調べる。
そんな探究を続けるうちに、大学でさらに学びたいテーマが明確になっていきました。
そして、その思考を支えてきたのが、セルモで大切にしている方眼ノートを使った「考える力」のトレーニングでした。
アンちゃんが驚いた、高校生の「考える力」
今年3月、教室でちょっと特別な対話の会を開きました。
ゲストは、北九州市立大学准教授で言語学者のアン・クレシーニさん。通称「アンちゃん」です。
テーマは「日本人になったアンちゃんと話し合う多文化共生のありかた」。
この日のために、ウチの高校生は「人口減少社会に求められる多文化共生とは何か」というテーマでプレゼンテーションを準備していました。
日本の人口減少、外国人労働者の受け入れ、移住してくる人たちの文化的権利。
そして、それらを考える中でたどり着いた「間文化主義」という考え方。
高校生にとっては、なかなか難しいテーマです。
ところが、その発表を聞いたアンちゃんが、驚いた様子でこう言ってくれたんです。
「なんでこの塾の子たちは、こんなに深く考えられるの?」
私はこう答えました。
「方眼ノートメソッドのおかげですね」
普段から、事実を集めるだけで終わらせず、「なぜそうなるのか」「そこから何が言えるのか」「では、どうしたらいいのか」を考える練習を重ねてきたからこそ、できた発表だったと思います。
あの日の出来事は、こちらの記事でも紹介しています。

そして約半年後、その探究を深めてきた高校生が、立命館大学の総合型選抜の一次選考を突破したのです。
人口減少という問題から、「間文化主義」へ
彼女が考え始めたのは、日本の人口減少と労働力不足という社会問題でした。
日本では少子高齢化が進み、多くの地域で働き手の不足が課題となっています。
その解決策の一つとして、外国人労働者の受け入れがあります。
でも、彼女はそこで考えました。
「外国人を、単なる労働力として受け入れるだけでいいのだろうか?」
日本に来て働く人にも、家族があり、生活があり、大切にしてきた言葉や文化、宗教があります。
日本の社会を支えてもらうのであれば、その人たちが安心して生活できる社会も考える必要があるのではないか。
そうした問題意識から、海外の多文化共生政策について調べるようになりました。
その中で注目したのが、カナダのケベック州などで議論されてきた「間文化主義」です。
異なる文化を持つ人々が、ただ別々に暮らすのではなく、互いに対話し、共通の社会をつくっていくという考え方です。
外国人が一方的に日本の文化に合わせるのでも、日本人が一方的に相手に合わせるのでもない。
例えば、外国人には日本語を学んでもらう一方で、日本人も伝わりやすい「やさしい日本語」を使う。
双方が歩み寄ることで、互いの文化を尊重しながら共に暮らせる社会をつくれないだろうか。
彼女は、そんな考えを深めていきました。
その思考を支えた、方眼ノートの「事実・解釈・行動」
ここで少し、セルモで取り組んでいる方眼ノートについて紹介したいと思います。
方眼ノートは、単にきれいにノートを書くためのものではありません。
頭の中にある情報を整理し、自分の考えをつくり、次の行動につなげるための道具です。
基本となるのは、次の3つです。
① 事実:何が起きているのか?
まずは、思い込みではなく、事実やデータを集めます。
例えば、日本では人口減少が進んでいること、外国人労働者が増えていること、海外にはさまざまな共生政策があること。
② 解釈:なぜ、そうなっているのか?
集めた事実に対して「なぜ?」と問いかけます。
外国人労働者が増えれば、それだけで人手不足は解決するのか。
受け入れる人数を増やすだけでなく、安心して暮らせる環境も必要なのではないか。
③ 行動:それで、どうすればいいのか?
そして「それで?」と問いかけ、次に何をするべきか考えます。
日本の多文化共生政策には、どんな工夫が必要なのか。
海外の制度をそのまま導入するのではなく、日本の社会に合った仕組みを考えられないだろうか。
このように、「事実→解釈→行動」と考えることで、調べた知識が、自分自身の考えへと変わっていきます。
今回の探究活動も、まさにこの思考の積み重ねでした。
私は、生徒にすぐ答えを教えるよりも、こうして自分で考えを深めていく力を育てることが大切だと思っています。
自分の仮説を、統計データで確かめてみた
今回の受験に向けた学びで、もう一つ紹介したいことがあります。
それは、彼女が自分の考えを、実際の統計データを使って検証したことです。
立命館大学のUNITE Programには、数学(統計)方式があります。
彼女はこの学びにも挑戦し、これまで考えてきた多文化共生の問題を、データから見つめ直してみることにしました。
例えば、こんな仮説を立てました。
「人口減少が進んでいる地域ほど、働き手が不足し、外国人労働者が増えているのではないか?」
一見、もっともらしい仮説ですよね。
そこで、政府統計のe-Statなどを利用し、都道府県別の日本人人口の増減率と、外国人労働者の増減率を調べて比較しました。
すると、意外な結果になりました。
予想していた負の相関ではなく、相関係数は約0.45。正の相関が見られたのです。
人口減少が激しい地域ほど外国人労働者の増加率が高い、という単純な関係ではなかったんですね。
もちろん、この相関だけで原因まで説明できるわけではありません。
でも、ここが大切です。
自分の仮説と違う結果が出たときに、そこで終わらせないこと。
「なぜ、予想と違ったんだろう?」
「外国人労働者が集まる地域には、ほかにどんな条件があるんだろう?」
そうして、さらに考え始めたのです。
地域による違いを調べる中では、北海道東川町のように、日本語教育や地域との交流に取り組む事例にも関心を広げました。
答えを知るためにデータを調べるのではなく、データから新しい問いを見つける。
これは、大学に進んでからの研究にも通じる姿勢だと思います。
そして、ここでも方眼ノートの「事実→解釈→行動」という考え方が活きています。
大学に入って、何を学びたいのか
今回、彼女が目指しているのは、立命館大学の政策科学部です。
政策科学は、現実の社会で起きている問題について、その原因を考え、データや現場での調査を通じて、解決策を探究していく学問です。
彼女が大学で学びたいのも、まさにそこにあります。
これまで考えてきた間文化主義を、日本の社会で実現するにはどうすればよいのか。
外国人に一方的な同化を求めるのでもなく、文化的な違いを放置するのでもなく、互いに対話し、共通のルールをつくっていく。
そのために、どんな政策や地域の取り組みが必要なのか。
そして、それが本当に役立っているのかを、統計や社会調査を通じて確かめたい。
そんな学びを続けたいと考えています。
私がうれしいのは、彼女には「大学に入ってから考えたいこと」が、すでにあるということです。
大学に入ることだけが目標なのではありません。
自分の中に解決したい問いがあり、その答えを見つけるために大学で学びたい。
今回の受験は、そんな彼女の学びの延長線上にあるのです。
セルモが育てたいのは、「自分で学び続けられる人」
今回の一次選考合格を通じて、私自身も改めて感じたことがあります。
それは、学ぶ力は、テストの点数だけでは測れないということです。
もちろん、学校の勉強も、定期テストも、受験勉強も大切です。
でも、学校を卒業し、大学を卒業したあとも、私たちは学び続けなければなりません。
社会に出れば、教科書に答えが載っていない問題に、何度も出会うからです。
そんなとき、自分で事実を調べ、自分の頭で考え、どう行動するかを決められる人になってほしい。
それが、セルモで方眼ノートを使った学びを大切にしている理由です。
そして、これは高校生になってから急に身につけるものではありません。
小学生や中学生のうちから、
「今日は何から勉強する?」
「どうしてそう考えたの?」
「次はどうしたらよさそう?」
そんな小さな問いを積み重ねることでも、自分で考え、判断する経験を増やしていくことができます。
セルモでは、すべてを先生が決めて指示するのではなく、生徒自身が考えて学びを進められるように、必要なときに相談に乗りながら伴走しています。
今回の彼女の成長も、決して一朝一夕のものではありません。
社会への興味から始まり、調べ、考え、人と対話し、データで確かめ、また考える。
その積み重ねが、今回の立命館大学の一次選考合格という一つの結果につながったのだと思います。
ただ、まだ第2次選考が残っています。
最後まで彼女らしく、自分の言葉で、自分が考えてきたことを伝えてほしいと思います。
ここまで本当によく頑張りました。
まずは、一次選考合格、おめでとう!
そして、これからも一緒に考えていきましょう。
「自分で学ぶ力」を、ここで。
セルモ日進西小学校前教室では、ICTを活用した個別学習と、方眼ノートを使った思考のトレーニングを通じて、子どもたちが自分で学び、考え、行動できるようになることを目指しています。
「言われないと勉強しない」
「わからないことがあると、すぐに答えを聞いてしまう」
「勉強する意味が、まだ見つかっていない」
そんなお悩みをお持ちの保護者の方も、ぜひ一度ご相談ください。
勉強の進め方だけでなく、お子さんが自分で学べるようになるために、どんな関わり方ができるのか。一緒に考えていければと思います。
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