令和8年の愛知県公立高校入試での定員割れ、今年は大幅増加! 私立無償化の影響で公立離れが一気に進んだか?

当塾の塾長が送る入試情報です!

令和8年3月10日に発表された今年の公立高校の二次募集状況をもとに公立高校の定員割れの現状を分析!

今後、定員割れの高校は増え続けるのか否か、過去のデータと合わせて分析していきます。

目次

愛知の公立高校の定員割れ今年は増加! 2025年度の二次募集は、2,376人!

3月10日、愛知県の公立高校の合格発表が行われた当日、2次募集が行われる高校が発表されました。

いわゆる「定員割れ」をおこした高校です。

資料はこちら

5年前、一気に人数で1.7倍、学校数は、50%を超えた2次募集、

その世代は、中3の1年間をコロナで苦しめられ、少しでも早く入試を終わらせたいと、合否が早く決まる私立に大きく流れた年でした。

その後は、二次募集の人数が減りつつあり、落ち着いてきた様子を見せていました。

しかしここにきて昨年、今年と2年続けて二次募集人員が大きく増えた結果となりました。

この9年間の推移をグラフにしてみました。

まずは、定員割れした学校数と学科数の推移です。

定員割れした高校の数の割合です。

4年前、一気に50%を超えたものの、その後は減少し、すこし落ち着いてきた感じです。

2次募集人数については、4年前一気に1.7倍増え翌年も微増しましたが、その後やや減少傾向となっていました。

しかし、昨年久々に増加に転じ17%増の2,376人の欠員を、そして今年はさらに37%増の3,265人の欠員出す結果になりました。

今年は、この近隣での定員割れは東郷、豊明、日進高校となりました。

日進市や長久手市などは人口がふえているので近隣の高校で定員割れは少なかったのですが、久々に、東郷、豊明、日進高校の3校が定員割れを起こしました。

日進高校は毎年定員割れをおこしています。

正直、日進市民でも通うのが大変な場所にあるのと、だれでも入れるからこそ、行きたくないという気持ちになるのかもしれません。

しかし、日進高校は、その定員割れで生徒数が少ないことを逆手にとって、数学などで、少ない人数をさらに分割して、1クラス7~8人の超少人数クラスでの習熟度別授業を行っています。

結果、中学時代に全く数学についていけなかった生徒でも、しっかり高校を卒業できるようにしてくれていますね。

本当に高校で学びをやりなおしたいと思うなら、日進高校という選択肢も悪くないと思いますね。

定員割れが増えている理由は? 今後も増え続ける?

4年分の募集定員、受検者数、平均倍率、実質倍率を表にしてみました。

一般入試令和5年令和6年令和7年令和8年
募集定員(前年比)32,002人31,417人
(-585人)
30,781人
(-636人)
30,789人
(+8人)
受検者(前年比)32,996人32,960人
(-36人)
31,825人(-1,135人)30,230人
(-1,595人)
平均倍率1.85倍1.88倍1.85倍1.73倍
実質倍率1.03倍1.05倍1.03倍0.98倍

R4年に実質倍率が0.99倍となったあと翌年入試改革が行われた結果、入試改革以降の3年間は、実質倍率が1.03倍を超えています。

しかし、今年は募集定員がほぼ昨年並にも関わらず、公立受験者が一気に1,595人も減り、実質倍率は過去最低の0.98倍と大きく下がりました。

これは、今年度から実施の私立高校無償化の影響がとても大きいと感じています。

これにより、人気のある高校と定員割れする高校の2極化がさらに進んでしまった感があります。

大きく分けると、偏差値50以上で名古屋市内など交通の便がいい高校は、人気を維持できていますが、名古屋周辺で、交通の便が悪く、偏差値が50を切るような学校は、ほとんどが定員割れを起こしていますね。

結果として、志願者が集中する上位の人気校は、高倍率を維持し、入学のレベルが上っていくのに対し、定員割れギリギリや、定員割れを起こしてしまう高校では、高校が想定するより下位の生徒が合格するため、高校全体のレベルを維持するのが難しくなっていくことが予想されます。

今回定員割れした普通高校の一覧(名古屋市内・尾張地区のみ)

学校名学科名募集人員
守山普通科94
惟信普通科25
瀬戸普通科69
瀬戸西普通科33
春日井西普通科43
春日井東普通科81
豊明普通科39
日進普通科15
東郷普通科30
犬山普通科59
小牧普通科28
一宮北普通科55
津島東普通科60
津島北翔普通科37
稲沢緑風館普通科84

今回定員割れした専門高校の一覧(名古屋市内・尾張地区のみ)

学校名学科名募集人員
明和音楽科3
南陽総合学科10
名古屋工科IT工学科、機械科、電気科、エネルギーシステム科、エネルギー化学科49
中川青和キャリアビジネス科66
瀬戸北総合総合学科63
瀬戸工科ロボット工学科、機械科、新素材工学科61
瀬戸工科工芸デザイン科24
春日井工科ロボット工学科、機械科、電気科、電子工学科67
春日井泉地域ビジネス科、ITビジネス科50
犬山総合ビジネス科4
犬山総合総合学科40
古知野地域ビジネス科、ITビジネス科43
古知野福祉科9
小牧工科機械科、航空産業科、自動車科、電気科35
小牧工科環境科学科、情報デザイン科6
一宮起工科ロボット工学科、機械科、電子工学科4
津島国際探究科8
津島北翔地域ビジネス科、ITビジネス科24
津島北翔福祉科18
稲沢緑風館園芸科7
稲沢緑風館農業土木科27
稲沢緑風館環境デザイン科15
稲沢緑風館生活科学科6
杏和総合学科58
佐屋園芸科学科、生物生産科26
佐屋生活文化科、ライフコーディネート科24
愛西工科ロボット工学科、電子工学科31
愛西工科建築デザイン科13
市立菊里音楽科10
市立桜台ファッション文化科2

10~15年後には、高校25校分相当の生徒が減少! あらためて、少子化の現状を認識しました。

数年前、愛知県の公立高校改革について資料が発表がありました。

こちらの記事で詳しく紹介しています。

https://selmo-nisshin.com/2021-11-10-high-school-update

こちらの資料にあるとおり、今後の少子化を見据えて、高校を大きく減らしていくことになると思います。

この資料にある以下の出生者数の推移の通り、来年以降は毎年1000人単位で少子化が進んで行きます。

定員を毎年減らすだけでは対応できない状況になるので、ますます高校の再編・統合などが裂けられない状況だと言えます。

小学生以下のお子さんをお持ちの場合は、こちらの資料を見て、地域でどういった再編が検討されているのか、一度確認されておくとよいと思います。

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この記事を書いた人

方眼ノートトレーナーとして、未来を切り拓く武器「考える力」を子どもたちへ手渡しています。
工業高校卒~日立製作所~東大(研究員)~マイクロソフト~塾長 「夢を叶える勉強法」を実践中
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