「発達障害」と間違われるこどもたち ~発達障害もどきとは?~
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
発達障害についての学びです。
「発達障害」と間違われるこどもたち ~発達障害もどきとは?~
高校生が、「困難を抱えた子どもたちを救いたい」との思いで大学進学を目指しており、私自身も、子どもたちの抱える困難についてもっと学ぶ必要があると考え、本書を購入しました。
特に発達障害は、表紙にもあるように近年急増しており、こうした発達障害を抱えた子どもたちの持つ生きづらさを理解することは、とても大切だと考えています。
実際、発達障害グレーと診断されたお子さんも通塾していたりしますからね。
本書には、脳の機能障害からくるADHDやASDといった発達障害に加え、脳の発育の歪さ、生活リズムの悪化など環境要因などで起こる「発達障害もどき」があると指摘しています。
そして、近年増えているのは、この「発達障害もどき」であると。
以前は、発達障害という言葉に馴染みがなく、「ちょっと変わった子」「個性の強い子」ぐらいだった子が、今は、多くの大人から「あの子は発達障害ではないか」と考えられるようになりました。
実際、発達障害に類似する行動を取るお子さんでも、医師の診断を受けた際、先天的な脳の障害とは言えないと言われるケースは多いそうです。
また脳は最新の研究では大人になっても成長し続けると言われています。
つまり、子供の頃の行動の凸凹は、脳の発育途中に起きている可能性もあるのです。
本書では、そうした脳の障害とは言い切れない「発達障害もどき」のお子さんに対して、脳を順序よくしっかり育てましょうと提言しています。
脳は以下の順に発育していきます。
「からだの脳(脳幹は扁桃体を指し生きるために欠かせない機能を司る)」
生きるのに必要な脳で、0~5歳で作られる。
「おりこうさん脳(大脳新皮質を指し、勉強やスポーツを司る)」
1~18歳までじっくり育ちますが、一番育つのは6歳以降の小中学校の時期
「こころの脳(前頭葉を指し、想像や感情の制御など人間らしい能力を司る)」
10~15歳に作られ18歳前後まで発達し続けます
それぞれの脳が順番に適切に発達することで、いわゆる定型発育な状態になれますが、これらの成長がいびつだと、「発達障害もどき」の状態になるようです。
本書では、これらの脳の不完全な発達や、いびつな発達の原因については、睡眠不足をあげています。
実際、発達障害を疑われたお子さんが規則正しく早寝早起きをするように生活リズムを整えたら、そうした行動が治った例が本書で紹介されていました。
昨今のスマホやデジタルネイティブな子どもたちをみていると、そういったデジタルに囲まれ身体的な活動が少ない環境にも原因があるのではと私は思っています。
以前のように、公園で広い年齢層のお子さんが集まってみんなでルールを決めて遊ぶということがどんどん減っています。
こうした体を使い、他人と関わりながら楽しく過ごす経験が、脳の成長にも大きな役割を果たしているようです。
それらを、スマホで代用し、体を動かさず、脳への刺激だけで過ごしている子どもたちにとって、脳の成長が不自然になってしまうのは十分理解ができます。
そういった意味では、デジタル機器を与える時期をできるだけ遅らせ、渡すにしても、しっかり話し合って過度にスマホ依存にならないよう注意し、しっかり睡眠が取れるように家族全体で規則正しい生活をすることが求められているのだと思います。
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