なぜ公立高校は選ばれなくなってきたのか?その理由は?
昨日の日進西中学校で進路説明会資料にあった数字をもとに作ったグラフです。
日進西中では、半分以下になってしまった公立高校の進学比率。
今年が例外的に減ったのか、それとの、来年移行もこうした傾向が続くのか、しっかりウオッチしていきたいと思います。
なぜ選ばれなくなってきたのか、その理由は?
昨日の記事では、公立高校の魅力が低下していることを理由にあげました。
実際、定員割れを起こしている高校は、どこも通うのに不便な高校ばかりです。
ただ、逆に、定員割れを起こしていない高校に関しては、それほど便利が良くなくても、定員割れを起こしていない高校も多くあります。
では、他に何があるかと考えてみたら、偏差値でした。
偏差値で50を超える高校(ここでは全県模試の偏差値を基準に考えています)で定員割れを起こしたのは尾張西部にある五条高校ぐらいでしょうか。
五条高校以外で定員割れを起こしたのは、殆どが偏差値50以下の高校ばかりです。
この偏差値50前後の公立高校を目指す層が、公立離れを起こしているのだと考えると、昨日の日進西中学校の進路説明会の資料とも合致する部分があります。
進学先として日進西高校、東郷高校が合計28人も減!名古屋・若宮商業で8人減
昨日の資料で昨年と今年を比較して大きく数字が減っていたのがこの日進西高校、東郷高校で、日進西高校は、20人減、東郷高校で8人減と、この2校だけで、28人減となり、昨年からの減少数37人の大半を占めています。
さらに、昨年4人づついた名古屋商業、若宮商業のへの進学者が0人となり、こちらも合計で8人減です。
このゾーンを狙う生徒たちにとっては、私立推薦というとっても魅力的な制度があり、これらの高校を狙う生徒で内申を十分確保している生徒にとっては、私立高校なら推薦で行けるが、公立高校であれば、きっちり入試で当日点を取らないと厳しいというなかなか偏った二者択一を迫られます。
実際、毎年、日進西高校を第一希望にしていた生徒が、2学期末テスト後に、担任の先生からの連絡で、「〇〇高校なら推薦がもらえるがどうする?」と聞かれ、推薦がもらえるなら、公立を諦めるという生徒が、毎年数人いますからね。
保護者さんとしても、1ヶ月以上合否がわかる時期が違う私立と公立のことを考えると、少しでも早く入試が終わってほしいと思う気持ちもとっても理解できます。
SNSでも同様な意見をいただきました。
公立高校入試はは学力高い子のものになってきてますね。上位校の倍率が上がってる。学力に自信のない子が、合格が確実な私立推薦を選んでるんだと思います。あと倍率の高い公立のみにチャレンジした結果不合格で私立高にくる子も増えてる感じがします。
こちらの意見にもあるとおり、ウチの塾でも、納得できる私立高校での合格を手にした後、倍率の高い公立高校にチャレンジ受験する生徒も増えています。
以前なら、確実に合格できる公立高校を第2志望に置くケースがほとんどでしたが、最近は、行きたいと思える高校1校のみを受験するケースが増えていますからね。
そう考えると、公立高校離れが進んでいるとは言え、生徒、保護者が行きたいと思う人気の公立高校は、それなりに偏差値も高く、倍率が高いので、最後まで諦めず挑戦し続けられる強い意志が必要となります。
なんとなく公立高校に行きたいという感覚だと、内申を伸ばしきれなかったりして、私立高校への推薦に流されたりしてしまうのかもしれませんね。
中学3年となり、受験生となった皆さん、そしてその保護者の皆さん。
まずは、自分が将来どうなりたいか、大学で学び続けたいのか、それとも、勉強より早く社会に出たいと思っているのか、学ぶとしたらのんなことを学びたいのか。いろいろ考えてみましょう!
そうした将来のイメージを持った上で、どこの高校なら自分のイメージした将来につながるかを考え、選ぶようにしましょう!
早く目標を決めると、その分早くから受験勉強に真剣取り組めるようになりますよ!
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