日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室　塾長の西尾です。

 

今日、安倍首相の突然の辞任会見がありました。

安倍総理辞任会見！　中３生は、これからのニュースが公民の予習になるので、しっかり見ておきましょう！

中３生が、これから社会の授業で習うのが公民です。

特に、前半は、個人の権利と憲法について、また政治について学びます。

 

この部分、世の中のニュースに興味がない生徒にとっては、自分に関係がない話と思ってしまって、なかなか頭に入ってきません。

 

ところが、今日の突然の安倍首相の辞任会見で一気に話が変わってきました。

 

中３生にとって、これから数週間の間に起きる出来事は、すべて公民の教科書で習う事になる大事な出来事です。

つまり、ニュースを見ていれば、公民の予習になるという事ですね。

 

具体的には、

１．与党第１党である自民党の総裁を誰にするかの話し合い（もしくは党員選挙）が行われます。

与党って何？　安倍首相の辞任と、自民党の総裁ってどうつながるの？　この辺りを理解して欲しいですね。

２．臨時国会の召集と、安倍内閣の総辞職、内閣総理大臣の首班指名、新総理による組閣

臨時国会、通常国会、特別国会の違い　安倍首相はいつまで総理なのか、首班指名ってどうやるの？　組閣って？

３．天皇による大臣の任命式、新大臣らの会見、国会での、新首相の施政方針演説。

天皇が行う国事行為って？　会見や施政方針演説でどんな目標がかたられるのか？

 

ここに出てくる単語は、公民のテストや、入試でも知ってなければいけない単語ばかりですね。

逆に、ここに書いてある単語がなに？って思ったら、周りの大人に聞いてみましょう。

そして、TVのニュースや、新聞などで、これらの内容について理解してくださいね。

 

総理大臣は選挙で選ばれるんじゃないの？

まだ公民を習っていない多くの中学生が、こんな疑問を持っていると思います。

直接国のトップを選挙で選べるのは、アメリカのような大統領制の国家ですね。

あと、都道府県のトップである知事も直接選挙で選びます。

 

しかし、「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する」という憲法の規定があるので、国民が選ぶことができるのは国会議員までです。

今回、解散ではないため、国会議員は現状のままで、新たな選挙はありません。

現在の国会議員の中から議決（多数決）で総理大臣を決めるため、与野党の党首が立候補するものの、与党（国会の中で一番議席を持っている政党）の党首が多くの国会議員からの投票を受けることとなり首相に指名されます。

 

つまり、安倍首相の次の総理大臣を決めるのは、実質自民党の方々という事になります。

 

そして、我々国民は、自民党がどんな考えでだれを次の総理に選ぶのかをしっかり見届け、さらに、新首相の国のかじ取りについてもしっかり注視することで、遅くとも来年10月までに行われる次の総選挙に向けて、誰に、どの政党に投票すべきかを考えておく必要があります。

 

中学生のみなさんも、今は選挙権がないので、あまり興味を持てないかもしれませんが、選挙権を持つ大人より長く生きる、自分たちの国の話です。

ぜひ、今回の辞任会見以降、ニュースに注目して、政治にも興味を持ってほしいですね。

 

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