中学3年生で習う英語の「受動態」その本質について
日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。
今日、中学3年生から受動態について質問されました。
目次
中学3年生で習う英語の「受動態」その本質について
中学3年の英語で最初に習う英文法が「受動態」いわゆる「受け身」です。
文型はシンプルで be動詞+過去分詞 で表現します。
そもそも、過去分詞に、~されたという意味があるので、主語と=の意味であるbe 動詞で結んだというシンプルな作りです。
ただ、日本語の受け身の使い方と微妙に違うので、慣れないと混乱するようです。
混乱する原因の一つが、「主語」の存在です。
日本語は主語をなるべく省略して使います。
逆に、英語は主語を基本省略できません。
日本語で受け身を使うときは、~された時が多いと思います。
「あの子に叩かれた~!」
こんな時に受け身を自然に使いますね。
でも、この文、主語がありません。
叩いたのは「あの子」ですが、主語は、叩いたあの子ではなく、叩かれた「私」です。
つまり、(私は)あの子に叩かれた
という日本語を思いついて、それを英語に直すという作業が必要になります。
また、主語が自分や人の時はまだわかりやすいですが、モノについて話すとき、日本語では受け身を使わないケースがあります。
英語を話す国がある。 このコンピューター使ってる? などなど。
これらは、英語で受け身の表現を使うときは、モノを主語にして、受け身の形で英語にします。
英語が話されている国がある。 このコンピューターは使われているか?
上記の受け身の形の日本語は、普段あまり使わない形なので、なにか不自然に感じますね。
ちなみに、英語も受け身の形はあまり使われません。使われるときは決まった形の時ですね
実は、英語も受動態(受け身)はあまり積極的には使われないんですよね。
受け身を使うと、わかりにくいから、能動的で表現したほうがいいよと、ネイティブの先生にも言われたことがあります。
ネイティブの先生も、あまり受け身の文は使わないなぁといっていました。
ただ、受け身じゃなければ表現できないケースもあり、その場合は、積極的に受け身を使います。
教科書でも出てきた表現ですが、~によって という部分が不要な時です。
浮世絵がこの絵の中に見られる。 とか、浮世絵は日本からヨーロッパに持ってこられた。という文ですね。
浮世絵について説明している文章なので、浮世絵を主語にし続けたほうが、理解しやすいですから、浮世絵を主語にして見られるとか、持ってこられたという受け身で表現することが自然な流れとなります。
サッカーは多くの国でプレイされます。とか、この歌は日本中で歌われています。 なんていう表現は、日本語でも英語でも受け身が使われますね。
学校で、受け身を習うと、すぐに、いろいろな文を受け身に変えてみましょうと、英作文のトレーニングをしますが、英語として(文法上は)正しい英語ですが、わざわざ受け身にしないような文を作ったりするので、注意が必要です。
なかなかそこまで、突っ込んで英語の先生も教えてくれないですからね。
英語は、あくまでコミュニケーションの道具なので、伝えたい何かが先にあり、それを上手に表現する手法として、文型が選ばれます。
なので、モノについて語りたいときは、受け身が使われることが多くなります。
なぜなら、モノが自分で何か動けないからです。
このコンピュータは、使われている。 し、
この時計は、プレゼントされたもの。 だし
英語は、世界中で使われている言語。 ですね。
このブログは、私によって書かれたもの。 です。
そんな感じで、伝えたいことがモノの場合、英語では積極的に受動態が使われることになります。
英語と日本語の違い、特に主語の扱いが真逆なので、日本語だけで考えると受け身が難しく感じるかもしれません。
まずは、英語と日本語は、形が全く違うんだ、主語が絶対にいるからこそ、受け身が使われるんだということを理解できると、受け身が少しはわかりやすくなるかもしれませんね。
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