「小さい」「小さな」何が違うの?使い方にどんな違いがある?

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

 

生徒からの質問を一緒に考えてみました。

目次

「小さい」「小さな」何が違うの?使い方にどんな違いがある?

中高生が定期テストが近いので、日曜ですが一日塾を開けて、定期テストに向けた勉強をしてもらっています。

 

そんな中、生徒から、国語の文法で質問をもらいました。

 

「小さい」と「小さな」って違う言葉なんですか?

国語の文法のプリントで、両方とも形容詞かと思ったら違ったので・・・

 

とのことでした。

 

なるほど、「小さい」は、言い切りが「いの段」で終わるし活用するので形容詞ですね。

「小さな」も、活用すると思っていたようですが、通常体言(名詞)を修飾するとき、形容詞は言い切りと同じ「いの段」で終わるので、「な」で終わる活用はありません。

つまり、「小さな」は、活用しない言葉で体言を就職する連体修飾語ということになります。

 

で、この2つの言葉に違いってあるのでしょうか?

 

生徒と一緒に、どう違うのか考えていましたが、うまく言語化しきれなかったです。

ただ、小さなって表現は歌の歌詞でよくみたり、詩的な表現の感じがするな~って思ってたぐらいでした。

 

具体例で考えると、「小さい部屋」と「小さな部屋」には違いを感じるかという疑問です。

どちらも部屋が小さいことを伝えることができるので、差が無いのではとも思ったのですが、ChatGPTにきいてみるとこんな違いを教えてくれました。

  • 小さい部屋:面積が狭いという事実を客観的に述べる。

  • 小さな部屋:物理的に狭いかもしれないが、「こぢんまりして落ち着く」といった主観的な温かみを含むことが多い。

そう、「小さな」、「大きな」、「おかしな」といった、活用しない「な」で終わる連体詞は、話者の主観が入った感じになりますね。

歌の歌詞や、詩的な表現には確かに合いそうです。

形容動詞の連体形との混同をしないように注意

ただ、これら「な」で終わる連体詞は、「静かだ」、「温かだ」といった形容動詞の連体形「静かな」「温かな」とは文法的に区別されています。

 

「小さな」、「大きな」、「おかしな」は、最後を「だ」にして言い切りの形に活用できないですよね。

だからこれらは、連体詞として分類されることに注意してください。

中学生は、「小さな」、「大きな」、「おかしな」の3つが連体詞だと覚えておけば大丈夫でしょう。

 

それ以外の「な」で終わる表現(「静かな」「温かな」など)は、言い切りの形が「だ」で終わる形容動詞の連体形なので注意が必要しましょう。

 

日本語を使うとき、こうした文法を意識することはほとんどありませんが、たまには、こうして言葉の違いなどを考えてみるのも楽しいですね。

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