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令和７年2月6日に実施された今年の公立高校専門科の推薦入試合格率と、特色選抜の倍率を集計してみました。

愛知県から発表された資料はこちら。

令和５年度入試から、推薦入試が先に行われ、合格発表も1ヶ月も早まることから、志願者が大幅に増えました！

また、中学校長の推薦が不要（内申を問われない）選抜試験として、特色選抜が新たに作られました。

 

令和６年度は昨年に比べ、どうだったか、人気校に変化はあったのか？

令和６年度愛知県公立高校入試（名古屋市・尾張地区）の専門科の推薦入試合格率を集計しました！

令和7年2月6日に実施された今年の公立高校専門科の推薦入試の合格者数、合格率を集計してみました。

愛知県から発表された資料はこちら。

 

昨年の、令和5年度入試から入試制度が変更され、推薦入試が一般入試より約２週間先に行われ、合格発表も1ヶ月も早まることから、志願者が大幅に増えました！

 

今年は推薦入試のメリットの理解が広がったためか、志願者は横ばいでしたね。

ただ、特色選抜の方は、昨年よりも更に志願者が増えていました！

 

来年以降、公立高校の推薦を検討されている生徒・保護者の皆さんは、実際推薦でどれくらい合格しているんだろう？って知りたいと思います。

 

そこで、令和7年度の愛知県（名古屋市・尾張地区）の公立高校　専門学科の推薦入試の合格者、そして志願者の中でどのくらい合格できたかがわかる合格率を集計してみました。

合わせて、特色選抜についても、同じく合格率を出しているので参考にしてくださいね。

 

専門学科の多くは全員合格ですが、一部の人気校や、定員が少ない学科は倍率が高くなりますね。

推薦入試で倍率が高い（合格率が低い）のはこちらの９校です。

 

専門学科は、定員に対し30％～45％と多めに推薦での定員を設けます。

なので、多くの専門学科では、志願者が全員合格するのですが、以下の人気校や、学科別募集で定員が少ない場合、どうしても倍率が高くなってしまいます。

合格率80％未満（倍率1.25倍超え）の上位９校はランキングはこちら

今年の専門学科での推薦倍率TOP9校（いずれも、合格率80％未満、倍率1.25倍超え）の学校はこちらです！

 

倍率 順位	学校名	学科名	志願 者数	合格 者数	合格 率	推薦 倍率
1	旭丘	美術	55	12	21.8%	4.58
2	市立向陽	国際科学	38	12	31.6%	3.17
3	千種	国際教養	70	26	37.1%	2.69
4	市立工	グラフィックアーツ	39	20	51.3%	1.95
5	愛知商業	全科	235	140	59.6%	1.68
6	市立西陵	総合	195	120	61.5%	1.63
7	市立名東	国際英語	25	18	72.0%	1.39
8	市立工	情報	27	20	74.1%	1.35
9	市立工	都市システム	26	20	76.9%	1.30

 

高校別の具体的な志願者数、合格者数、合格率は以下の表のとおりです。

まずは、Aグループの専門科高校です。

定員は、募集人員の30％程度～45％程度が基本です。

上位の学校は、この30％程度の数字で合格者を絞っていますが、多くの専門科は、45％程度から多いと50％程度まで合格させていますね。

 

赤字は、合格率80％未満（倍率1.25倍超え）の高校。　青字は、合格率100％の高校になります。

令和７年度推薦入試（専門科Aグループ）
学校名	学科名	定員	志願者	合格者数	合格率
旭丘	美術	12	75	12	16.0%
明和	音楽	12	20	17	85.0%
緑丘	総合	120	107	107	100.0%
愛知商業	全科	140	200	141	70.5%
名古屋工科	全科	120	12	12	100.0%
瀬戸北総合	総合	100	18	18	100.0%
春日井工科	全科	120	34	34	100.0%
犬山総合	総合	80	24	24	100.0%
一宮	ファッション創造	20	37	20	54.1%
一宮工科	IT工学・機械・電気	80	29	29	100.0%
一宮工科	建築デザイン・都市工学	40	9	9	100.0%
一宮起工科	ロボ・機械・電子	60	30	30	100.0%
一宮起工科	環境・デザイン	40	16	16	100.0%
一宮商業	全科	120	95	95	100.0%
津島	国際探求	20	11	10	90.9%
津島北翔	地域・ITビジネス	60	37	37	100.0%
津島北翔	福祉	20	7	7	100.0%
稲沢緑風館	園芸	20	6	6	100.0%
稲沢緑風館	農業土木	20	0	0	－
稲沢緑風館	環境デザイン	20	1	1	100.0%
稲沢緑風館	生活科学	20	6	6	100.0%
市立向陽	国際科学	12	35	12	34.3%
市立名東	国際英語	20	20	20	100.0%
市立西陵	総合	120	217	120	55.3%
市立若宮商業	未来ビジネス	80	69	69	100.0%
市立工	電子機械	20	14	14	100.0%
市立工	情報	20	39	20	51.3%
市立工	建築システム	20	27	20	74.1%
市立工	都市システム	20	34	20	58.8%
市立工	インテリア	20	32	20	62.5%
市立工	デザイン	20	44	20	45.5%
市立工	グラフィックアーツ	20	33	20	60.6%

Bグループの専門科高校はこちら。

定員は、募集人員の30％程度～45％程度が基本です。

上位の学校は、この30％程度の数字で合格者を絞っていますが、多くの専門科は、45％程度から多いと50％程度まで合格させていますね。

 

赤字は、合格率80％未満（倍率1.25倍超え）の高校。　青字は、合格率100％の高校になります。

令和７年度推薦入試（専門科Bグループ）
学校名	学科名	定員	推薦志願者	推薦合格者数	合格率
千種	国際教養	24	43	24	55.8%
愛知総合工科	全科	160	40	39	97.5%
瑞陵	食物	20	28	20	71.4%
瑞陵	理数	20	15	15	100.0%
南陽	総合	120	64	64	100.0%
中川青和	全科	120	22	22	100.0%
瀬戸工科	ロボット・機械・新素材	60	4	4	100.0%
瀬戸工科	工芸デザイン	40	21	21	100.0%
春日井泉	全科	100	41	41	100.0%
春日井泉	生活文化	20	19	19	100.0%
犬山	総合ビジネス	20	12	12	100.0%
尾北	国際教養	20	39	20	51.3%
古知野	地域・ITビジネス	80	30	30	100.0%
古知野	生活文化	20	17	17	100.0%
古知野	福祉	20	6	6	100.0%
小牧工科	機械・航空・自動車・電気	80	17	17	100.0%
小牧工科	環境科学・情報デザイン	40	4	4	100.0%
岩倉総合	総合	120	75	75	100.0%
木曽川	総合ビジネス	40	58	40	69.0%
杏和	総合	120	49	49	100.0%
佐屋	園芸科学・生物生産	40	17	17	100.0%
佐屋	生活文化・ライフコーデ	40	26	26	100.0%
愛西工科	ロボット・機械・電子	80	9	9	100.0%
愛西工科	建築デザイン	20	5	5	100.0%
市立菊里	音楽	20	19	18	94.7%
市立桜台	ファッション文化	20	28	20	71.4%
市立名古屋商業	全科	140	129	123	95.3%
市立工業	機械	20	28	20	71.4%
市立工業	電子機械	20	19	19	100.0%
市立工業	自動車	20	27	20	74.1%
市立工業	電気	20	20	20	100.0%
市立工業	情報技術	20	19	19	100.0%
市立工業	環境技術	20	20	20	100.0%

特色検査は、志願者が9.7％増加！ただし合格率はかなり低いのでしっかりと準備を！

昨年より9.7％の志願者が増えた特色検査。

定員は各校が独自に決めますが、ほとんどの学校で、規定した定員より少ない合格者しか出していません。

上位の学校は、この10％程度の数字で合格者を絞っていますが、中位の普通科は、15％程度から多いと20％程度まで合格させていますね。

 

実際約半数の高校で倍率は1.0～1.1倍とほぼ全員が合格出来る状況です。

 

 

令和７年度特色選抜　倍率ランキング
倍率順位	学校名	学科名	定員	志願者	合格者数	倍率
1	木曽川	総合ビジネス	6	7	1	7.00
2	愛知商業	全科	30	59	13	4.54
3	春日井	普通	5	6	2	3.00
3	犬山	総合ビジネス	8	3	1	3.00
5	緑丘	総合	12	34	13	2.62
6	中村	普通	16	37	15	2.47
7	市立西陵	総合	5	14	6	2.33
8	愛西工科	建築デザイン	8	6	3	2.00
8	美 和	地域探求	8	20	10	2.00
10	市立北	普通	10	23	12	1.92
11	小牧工科	機械・航空・	32	63	33	1.91
12	古知野	生活文化	6	9	6	1.50
13	古知野	福祉	8	11	8	1.38
14	一宮商業	全科	24	21	16	1.31
15	豊 明	普通	20	36	28	1.29
16	中川青和	全科	24	44	35	1.26
17	津島	国際探求	8	5	4	1.25
17	稲沢緑風館	園芸	8	10	8	1.25
17	稲沢緑風館	生活科学	8	10	8	1.25
20	愛西工科	ロボット・	24	6	5	1.20
21	市立名古屋商業	全科	35	56	47	1.19
22	春日井工科	全科	48	36	31	1.16
23	一宮工科	建築デザイン・	16	11	10	1.10
23	津島北翔	地域・ITビジネス	24	23	21	1.10
25	瀬戸西	普通	20	43	40	1.08
26	一宮工科	IT工学・	32	15	14	1.07
26	瀬戸工科	ロボット・	24	16	15	1.07
28	津島東	普通	48	49	48	1.02
29	惟 信	普通	48	25	25	1.00
29	瀬戸北	総合	40	17	17	1.00
29	犬山総合	総合	32	24	24	1.00
29	津島北翔	福祉	8	6	6	1.00
29	稲沢緑風館	農業土木	8	4	4	1.00
29	稲沢緑風館	環境デザイン	8	8	8	1.00
29	市立若宮商業	未来ビジネス	32	26	26	1.00
29	守山	普通	32	12	12	1.00
29	瀬戸工科	工芸デザイン	16	10	10	1.00
29	春日井泉	地域・	30	17	17	1.00
29	春日井泉	生活文化	3	2	2	1.00
29	尾北	国際教養	5	2	2	1.00
29	古知野	総合ビジネス・	32	17	17	1.00
29	小牧工科	環境科学・	16	15	15	1.00
29	杏和	総合	48	41	41	1.00
29	美 和	普通	32	20	20	1.00

特色選抜は、面接がすべて！事前の準備をしっかりしましょう！

一昨年から新しく始まった特色選抜。

上記ランキングを見ると、2倍以上の倍率が高いのは、44校中わずかに9校のみ。

約1/3の16校は、受験者が全員合格してます。

 

特色選抜は、中学の校長先生の推薦がいらないため、内申点が低くても受験は可能です。

ただ、そうした生徒は、面接で「なぜこの学校で学びたいのか、この学校でなければならない理由はなにか。そして将来に明確な目標をもっているか？」をしっかり問われるので、これらすべてに明確な回答を準備しておく必要があります。

 

この面接で問われる内容は、いま多くの大学で採用している「総合型選抜入試」の面接や自己推薦書で問われる内容と同じです。

 

つまり、この特色選抜を経験した生徒は、3年後、大学入試で「総合型選抜入試」にチャレンジする際、とっても有利になります。

 

付け焼き刃で答えることが無いよう、しっかり自分の意見を考えておきましょう！

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