今日の保護者面談の話題は「普通ってなに?」です。高校~大学~就職のいわゆる「普通の子」は何%ぐらいだと思います?

日進市で、主に日進西中学校の生徒を中心に、生徒みずから主体性を持って学び、自分のペースで勉強できる、ICTを活用した自立学習による学びの場を提供している、セルモ日進西小学校前教室 塾長の西尾です。

 

今日も保護者面談でした。午前に1件、午後に2件の面談でしたね。

目次

今日の保護者面談の話題は「普通ってなに?」です。

今日も保護者面談です。

日進西中は期末テストがおわってちょうどテストが返却され、結果が見えてきたところです。

 

新中1生の保護者さんで、テスト直前に入塾された保護者さんとの面談で「普通ってなに?」っていう話題になりました。

 

面談の話題は「普通ってなに?」です。高校~大学~就職のいわゆる「普通の子」は何%ぐらいだと思います?

ちょっと前に、SNSで話題になった「普通の進路」について保護者さんとお話しました。

 

中学を卒業し、高校に行き、4年制の大学に進学し、正社員として就職し3年は辞めずに頑張っている、いわゆる「普通の子」ってどれくらいの割合だと思いますか?って質問させていただきました。

 

先日、別の保護者さんと話をしたときに聞いたら、その方は8割ぐらいですか?って。

今日の中1の保護者さんも、7~8割ぐらいかな・・・っていうお答えでした。

 

確かに、中上位の普通科に進学すると、周りの生徒のほとんどは大学に進学するので、感覚的に7~8割って思うのは理解出来ますが、そう考える大人の方の視界には、工業高校や商業高校に進学した生徒や、普通科からでも短大や専門学校に進学した生徒らの姿が見えていないんですよね。

こちらが、SNSで紹介されていた中学生1000人の進路です。(『現場で使える教育社会学』(ミネルヴァ書房、2021年)より)

 

1000人の中学生で、

高校に進学した生徒が970人、

卒業できた生徒が896人

4年制大学に進学した生徒が413人(現役合格のみ)

4年で卒業したが学生が331人

正規雇用で就職した学生が240人

そして、3年離職せずに続いているのはわずか163人だったとのことです。

つまり、わずか16.3%なんですよね。いわゆる普通の子って。

 

 

中上位の普通科の世界しか知らない保護者さんにとって、お子さんの取りうる選択肢がこんなにも広く多様であることが見えていないってことなんですよね。

 

自分が普通科~大学へ進学したからそれが当たり前だと思っていると、お子さんの進路の選択の際に、意見がぶつかる可能性もあります。

 

逆に、保護者さんの方から、普通科だけでなく、商業や工業といった選択肢もあるんだよと、積極的に紹介した上で、お子さんに選択してもらうのがいいと思っています。

 

まずは、保護者さんの価値観が全てでは無いということを知っておいていただくだけでも、かなりの進歩だと思います。

 

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